肝斑

2017/3/21

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

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概要

肝斑(かんぱん)は皮膚に褐色の斑点が現れるよくみられる皮膚疾患です。 肝斑は、顔面の皮膚に影響を与え、頬、額、鼻または上唇に現れる傾向があります。また、前腕と首にも発生することがあります。

肝斑は命に関わるような病気ではありませんが、外見や気分には深刻な影響を与える場合があります。

原因

誰でも肝斑になる可能性はありますが、若い女性の間でより一般的です。妊娠16~40週頃に頻繁にあらわれ、「妊娠のマスク」と呼ばれることもあります。

肝斑の原因は正確には解明されていませんが、その状態は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンに関連しています。 避妊薬、ホルモン補充療法、特定の薬剤を服用している人は、肝斑症を発症するリスクが高いです。

肝斑は熱帯気候に住む人の間でも一般的です。 太陽の下で長時間過ごすと、この状態の危険にさらされます。 黒い皮膚を持つ人は肝斑になる可能性が高いです。

診断

医師は、皮膚を見て肝斑があるかどうかを見分ます。より詳細な検査のために特別なランプ(ウッドランプと呼ばれます)を使用することがあります。 まれなケースでは、茶色の斑点が肝斑であることを確認するために、皮膚生検が行われる場合もあります。

治療

ほとんどの人は治療を必要としません。 避妊薬やホルモン補充療法をやめれば、肝斑はゆっくりと消えるでしょう。 妊娠中に肝斑が現れた場合、ほとんどの場合出産後数ヶ月で消えていきます。

肝斑が消えない場合でも治療が可能です。ヒドロキノンを含むクリームを医師より処方されるでしょう。また、ヒドロキノンとコウジ酸、アゼライン酸、トレチノイン、コルチコステロイドまたはグリコール酸とを組み合わせたクリームも肝斑症を治療することができます。 場合によっては、暗い色の斑点を明るくするために、化学隔離剤、マイクロダーマブレーション(マイクロ皮膚剥離)またはレーザー治療を勧められることもあります。

治療の結果を確認できるまでに数ヶ月かかることがあります。 医師の説明に従うことが重要です。 また、日焼けを避け、日焼け防止剤を日常的に使用することも重要です。日焼け止めを使用すると、肝斑が再発を防ぎます。

医師に質問するための事柄

・なぜ肝斑を発症したのですか?
・治療が必要ですか?
・どのような治療法が最適ですか?
・避妊薬やホルモン補充療法を受けるのを止めるべきですか?
・赤ちゃんを出産した後、肝斑が消えますか?
・家でできることは何ですか?
・肝斑は消えますか?
・使用するメイクを変える必要がありますか?
・長期間の外出は避けるべきですか?
・どのSPFの日焼止めがおすすめですか?

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皮膚(20) 肝斑(8) ヒドロキノン(1) 皮膚疾患(4) ウッドランプ(1)