子どもの聴覚障害

2017/3/28

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概要

聴覚障害は、周囲の音が聞こえにくくなることです。子どもは周囲の人々の声を聞き、模倣することによって話す方法を学びます。もし赤ちゃんのときから聴力に問題があっても、聴覚機器を早期に使用したり、他のコミュニケーション手段を使用したりすることで、発声の遅延や問題を避けることができます。

症状

赤ちゃんの難聴の兆候には気づくことは難しいでしょう。実際、聴覚の問題は、子どもが最初の言葉を発する生後12~18ヶ月頃まで明らかにならないことがあります。よく聞こえない子どもは、視覚や触覚を使って環境に適応しようとするので、聴覚障害がわからないことがあるのです。

診断

聴覚障害かどうかは、通常、聴覚スクリーニングで診断することができます。全ての赤ちゃんは、生まれてから1ヶ月以内に聴覚スクリーニングを受ける必要があり、実際多くの病院では、新生児に聴覚障害の検査を行っています。新生児が聴覚スクリーニングを受けていない場合は、医師に相談してください。

お子さんに聴覚障害の兆候があるか特定するために、以下の質問に答えてみましょう。複数の質問に「いいえ」と答えた場合は、聴力障害のチェックを受けるかどうか、医師に相談してください。

チャート―生後4ヶ月

・赤ちゃんは、咳、叫び声、犬の吠える声や手拍子など、突然大きな音がしたときに驚いていますか?

・静かな部屋で寝かせているとき、赤ちゃんは話し声や騒音で動いたり起きたりしますか?

・赤ちゃんが泣いたり、ぐずったりしたとき、赤ちゃんの目の前で音楽が始まったとき、または突然大きな騒音がしたときに、少しでも静かになっているように見えますか?

・(生後3〜4ヶ月の場合)赤ちゃんは音のする方向に向かって顔を動かしたり、自分の目を動かしますか?

・赤ちゃんは、母親の声を他人の声よりもよく認識していますか?

チャート―生後4〜8ヶ月

・赤ちゃんは、自分の視野の外側から音がしたときに、頭や目を音のする方向に向けますか?

・静かな環境で、赤ちゃんの表現が変わったり、声や騒音で目を大きく開けたりしますか?

・赤ちゃんは、音の出るおもちゃを握る、または揺らして遊んでいますか?

・(生後6ヶ月までに)赤ちゃんは話している人や音の方向に話しかけたり、片言な言葉を言ったりしますか?

・(生後6ヶ月までに)赤ちゃんの片言には4種類の音が含まれていますか?

チャート―生後8〜12ヶ月

・赤ちゃんはおもちゃから音が出たとき、自分の名前が呼ばれたとき、視野の外から音がしたときに素早く振り向きますか?

・赤ちゃんの声は、片言な言葉を言っているときに声の調子が上下しますか?

・赤ちゃんが片言を言うときに、いくつかの異なる子音を発していますか?

・赤ちゃんは音楽を楽しんで、聞いたり、跳ねたり、歌ったりして、それに反応しますか?

・赤ちゃんは「やっちゃダメ」と教えたことを理解していますか?

治療

聴覚障害は一時的または永続的に起こることがあります。耳の感染症や体液や中耳への圧力の変化が原因で、一時的な聴力の問題が発生することがありますが、これは時間の経過や治療で治ります。しかし、ほとんどの永続的な聴力問題は出生時に起こり、遺伝性または医療問題によって引き起こされる可能性があります。場合によっては、原因が不明な場合もあります。

子どもが永続的な難聴を抱えている場合は、コミュニケーション手段について医師に相談してください。子ども用の聴覚装置は何種類もあります。
聴覚障害の専門医を紹介される場合もあるでしょう。その際は、他のコミュニケーション手段(読唇術または手話など)について尋ねてみてもよいでしょう。リスニングセラピーやスピーチセラピーの効果については、医師に相談してください。

医師に相談するための質問

・子どもの聴覚障害は、耳の感染症にかかった後に起こったようです。聴覚障害はなくなりますか?
・赤ちゃんが、拍手をしたり名前を呼んだりしても反応しません。聴覚に問題がありますか?
・聴覚障害がある家族が多数います。すぐに子どもに検査を受けさせる必要がありますか?
・子どもが聴覚障害だった場合、どうすればコミュニケーションを取ることができますか?
・人工内耳について教えてもらえますか?
・子どもは補聴器を使用すべきですか?
・子どもは話すことを学べるますか?

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