外陰痛

2017/3/22

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

概要

外陰痛とは、外陰部の痛みや不快感を表す言葉です。 外陰部は、女性の外性器領域、または膣への開口部周辺の領域を指します。

症状

外陰部痛による痛みには、通常、焼けるような感覚、チクチクした痛み、かゆみ、ヒリヒリした痛みがあります。 歩行、立ち座り、運動、性交などにより痛みが悪化する場合があります。

外陰痛は通常突然始まり、何ヶ月から何年も続くことがあります。 生命を脅かすものではありませんが、痛みが日常生活に影響をきたす可能性があります。 このような症状にうんざりしたり、落胆する可能性があります。 また、性交を苦痛にする可能性があるため、配偶者やパートナーとの関係にも問題が生じるかもしれません。

原因

外陰唇の正確な原因は不明ですが、いくつかの要因が挙げられます。

・頻繁な酵母感染または性感染症
・外部性器の化学的刺激(石けん、婦人衛生用品または衣服中の洗剤から)
・生殖器領域の発疹
・以前のレーザー治療または外部性器の手術
・骨盤領域の神経刺激、傷害または筋肉痙攣
・糖尿病
・子宮頸部の前癌性または癌性状態

診断

骨盤の検査と、細菌と真菌の検査のための検査が必要な場合があります。 検査結果に異常がある場合は、コルポスコピーや生検が必要です。 コルポスコピーは、特殊な拡大鏡を使用する生殖器領域の検査です。 生検がある場合、医師はまず鎮痛剤で性器領域を麻痺させ、次に顕微鏡で小さな組織片を取ります。

治療

治療は外陰痛の原因により異なります。 真菌感染症を治療するために作られたクリームや薬により良くなるものもあります。 エストロゲンやコルチゾンを含むクリームを使用すると痛みが消えますが、コルチゾンクリームは長期間使用するのには適していません。 また、抗うつ薬は、神経の痛みや刺激を軽減することができます。 他には、インターフェロン注射、レーザー療法や手術による治療があります。

骨盤の筋肉痙攣もまた外陰痛を悪化させる可能性があります。 理学療法やバイオフィードバック療法(骨盤筋の強化やリラックスを助ける治療)は、痙攣を緩和させます。 これらの治療法を試してみたい場合は、女性の健康に精通したセラピストを探してください。 運動療法には、自宅で行うエクササイズで骨盤筋をリラックスさせるといったものがあります。

症状を軽減させるために

以下のような方法によって、症状が和らぐ場合があります。 もし効果が現れたら、それを続けてください。 効果がない場合、他に可能な治療がないか医師と相談しましょう。

・生殖器には石鹸を使用しないようにしてください。 水だけで洗ってください。 また、クリーム、石油ゼリー、バブルバス、バスオイル、フェミニンデオドラントスプレーなども使用しないでください。
・性器領域を頻繁に水で洗い、刺激の原因となる膣分泌物を洗い流してください。 排尿後にスクイズボトルから透明な水ですすいでください。
・綿100%の下着、緩い服を着るようにしてください。 ストッキングなどの化学繊維を使用した服を着用しないでください。
・白い、漂白されていないトイレットペーパーと綿100%の無臭の生理用品(タンポンとナプキン)のみを使用してください。
・酵母や細菌の感染をすぐに処理できるように、排出量や炎症の増加を医師に報告してください。
・性器領域を刺激する可能性のある避妊具や避妊クリームの使用を避けてください。 他の避妊方法については、医師に相談してください。
・新品の下着は、着用する前に洗ってください。 洗濯後、必ず下着をすすいでください。
・濡れた水着で長時間座ってはいけません。生殖器領域に細菌や酵母が過剰になることがあります。

医師に質問するための事項

・痛みの原因は何でしょうか?
・検査は必要ですか?
・痛みを和らげるためにできることはありますか?
・服薬や他に効果的な治療法はありますか?
・セックスはしてもいいですか?
・痛みがパートナーとの関係に支障をきたしたらどうしたらいいですか?

この記事に含まれるキーワード

外陰痛(2) 外陰部(4) コルポスコピー(1) 生検(4) バイオフィードバック療法(1)