下腹がぽっこり出ているのは胃下垂のせい?元に戻す方法は?

2018/9/30

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

女性はもちろん男性にも、食後に下腹がぽっこり出てしまうことに悩む人は多いです。しかし実は、原因にあわせて対処すれば食後のぽっこりおなかを改善できる可能性があります。
今回は食後に下腹が出ることに悩む人に向けて、考えられる原因やおなかを引っ込めるための対処法を、まとめてご紹介していきます。

下腹がぽっこり出るのは胃下垂が原因?

食後に下腹がぽっこり出てしまう場合、考えられる原因の1つに胃下垂があります。

胃下垂とは、胃を支える内臓筋や脂肪の衰退、または胃の機能低下や骨盤の開きなどが原因で胃が正しい位置よりも低いところまで下がってしまう状態のことです。
胃を支える脂肪や筋肉の少ないやせ型の人や高齢者、過去に太っていたのに急激に痩せた人によく見られ、病気というよりその人の体質によるものと考えられています。

病気ではないため、発症していても自覚症状がないケースも多いですが、胃下垂が原因で起こる症状には以下のようなものがあります。

  • 食後のむかつき、胃もたれ
  • 胃部膨満感、腹部の不快感
  • 消化不良が原因の下痢や便秘
  • 体形変化に伴う、食欲の減退または増加

下腹が出ることとあわせて上記の症状がある場合は、胃下垂の可能性が高いと思われます。
逆にこのような症状がない場合は、胃下垂以外の原因で下腹が出ていると考えるべきでしょう。

下腹ぽっこりは腸が下がっているのが原因かも!

胃下垂の症状に当てはまらないなら、腸が下がってくる腸下垂が原因の可能性があります。
腸下垂を起こしている場合、下腹の出っ張りとともに以下の症状がみられるのが特徴です。

  • 細身なのに下腹だけが出ていて、特に食後には顕著になる
  • 日ごろから便秘がちで、便秘薬を飲んでも効果が感じられない
  • ガスが溜まりやすく、よくおなかが張っていておならが出る
  • 昔から姿勢が悪く、猫背になりがち

腸下垂も胃下垂と同様、内臓筋や脂肪・骨盤の骨など本来腸を支えるはずの組織が衰退したり開いてしまうことで、腸が低い位置まで垂れさがってしまうことで起こります。
後天的に発症することも多いですが、腸下垂も病気ではなく体質によるものと考えられているため、必ずしも病院での治療が必要な状態ではないとされます。

どうすれば下腹を引っ込められる?

ここからは、胃下垂や腸下垂が原因でぽっこり出てしまう下腹を引っ込める方法を2つ、以下にご紹介していきます。ぽっこりおなかの改善に役立ててくださいね。

骨盤のゆがみを整え、開いた骨盤を締める!

足を延ばし、肩幅に開いた手を後ろについて座り、つま先を開閉する動きを4~5回行った後のつま先の開き方で、骨盤の開き方やゆがみ具合を確認することができます。
つま先が45°以上開いていたら骨盤が開きすぎ、または左右どちらかだけが開いているなら、骨盤にゆがみが出て内臓が落ち込みやすい状態になっていると推測できます。

足を延ばした状態からおしりで歩く「おしり歩き」や、仰向けに寝て膝を立てた状態からおしりを持ち上げる「ヒップリフト」を行うと、骨盤が締まって下腹が出にくくなることがあります。

骨盤まわりの筋肉を鍛えて、内臓を正しい場所へ押し上げる!

つま先の開きを見ても特にゆがみがないようなら、胃と腸を支える骨盤とおなか周りの筋肉を鍛えて、下腹ぽっこりの解消を目指します。

骨盤とおなかの周りには、おなか正面の腹直筋(ふくちょくきん)、脇腹にある外腹斜筋(がいしゃふくきん)と内腹斜筋(ないしゃふくきん)、おなかを取り囲むようについている腹横筋(ふくおうきん)の大きな4つの筋肉があります。
これらの筋肉は、日々正しい姿勢を意識するだけでも鍛えられますので、おなか周りの筋肉に力を入れることを意識しながら過ごすようにしましょう。

おわりに:下腹ぽっこりの原因は内臓の下垂かも!骨盤の引き締めと筋トレで引っ込めよう

細身なのに食後に下腹がぽっこり出てしまうという人は、胃や腸が下がってきているのかもしれません。このような胃下垂・腸下垂が起こる原因には体質的な部分も大きいですが、内臓を支えるおなか周りの筋肉の衰えや、骨盤の開き・ゆがみも一因と言われます。胃下垂・腸下垂の下腹を引っ込めるには、骨盤の開きを整えおなかの筋肉を整えるのが効果的ですので、この記事を参考に実践してみましょう。

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