猫ひっかき病

2017/3/22

概要

猫ひっかき病は、猫の保菌している細菌(ばい菌)の一種によって引き起こされる感染症です。 このバクテリアはバルトネラ・ヘンセラ菌と 呼ば れ、猫からヒトにうつる可能性があります。 医師や研究者は、猫がノミから細菌をもらっている可能性があるとしています。

猫ひっかき病は免疫系が弱い人々がかかると重症化する可能性があります。 がんの化学療法、糖尿病患者、または免疫不全症候群(AIDS)のある人々などが含まれます。

症状

猫が咬んだり、ひっかいたりした場所に、痛みや水疱が発生することがあります。 噛み傷やひっかき傷の後に痛みや水疱が現れるまでには3〜10日かかることがあります。 痛みや水疱は、治るのに時間がかかるかもしれません。

リンパ節(リンパ腺)の感染症が発症します。ほとんどは、猫のひっかき傷や咬傷に近い場所にあるリンパ腺で最も多く発生します。 たとえば、感染が腕のひっかき傷から起こった場合は、脇の下のリンパ腺が柔らかく腫れてしまうことがあります。 リンパ腺は1インチ(約2.5cm)またはそれ以上の大きさに腫れることがあります。 また、微熱(最高38℃)がでることもあります。

猫に噛まれたりひっかかれたら病院を受診するべきか?

次のいずれかの問題が発生した場合は、かかりつけ医に連絡してください。

・通常の期間では治らない猫のひっかき傷や咬み傷
・猫のひっかき傷や咬み傷のまわりの赤みが2日以上たっても大きくなっている
・猫のひっかき傷や咬み傷の後、発熱が数日間続く
・リンパ腺の痛みや腫れが2〜3週間以上続いている
・骨や関節の痛み、腹痛(発熱、嘔吐、下痢を伴わない)、異常な疲労感が2〜3週間続いている

原因

猫の咬み傷やひっかき傷から猫ひっかき病を発症することがあります。 猫の爪に細菌がいる場合、猫がひっかいた後に感染することがあります (猫は毛づくろいするとき爪に細菌がつきます)。

猫が噛むと、その唾液から細菌がうつる可能性があります。 毛に細菌がいる猫を飼っていて、目をこすれば目に細菌がうつることもあります。猫ひっかき病を発症した多くの人々は、猫にひっかかれたり、咬まれたことを正確に覚えていません。

診断

猫に咬まれたりひっかかれたりしたことを覚えているなら、医師は咬まれたりひっかかれたりした後にリンパ腺が痛みを伴って腫れた事実に基づいて病気を診断できるでしょう。 診断が不明な場合は、血液検査が有用です。

予防

猫を避けることは病気を防ぐ最も簡単な方法ですが、猫を処分する必要はありません。 猫に噛まれたり、ひっかかれたりする可能性のある状況を避けてください。 からかったり、刺激しないようにしてください。 ほとんどのひっかき傷や咬み傷は、刺激された猫によって起こります。 猫を触わった後に手をよく洗うことは感染を防ぐもう一つの方法です。 猫のノミを取り除くこともまた、感染予防になります。

若い猫や暖かい地方の猫は細菌をもっている可能性が高く、子猫のいる家では感染率が高くなります。 子猫にノミがいる場合、感染率はさらに高くなります。

治療

殆どのケースにおいて治療なしで治ります。アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどの市販の鎮痛剤を服用し、患部に温熱パックを施すと、痛みや不快感を和らげることができます。

しかし、感染したリンパ節が2〜3ヶ月以上も痛みを伴い、腫れている場合、抗生物質(細菌を殺す薬)が必要になることがあります。 抗生物質はまた、発熱が長時間続く場合や、感染が骨、肝臓またはほかの臓器にまで広がった場合有効です。

リンパ節が非常に大きくなったり痛い場合、痛みを和らげるためにリンパ節から膿を排出させることがあります。 リンパ節の表面の皮膚を通して針を刺し、腫脹したリンパ節まで針を進めます。 その後、針がリンパ節に挿入されると、リンパ節内の膿が排出されます。

猫は治療すべき?

猫は通常、治療を必要としません。 通常、猫は通常無症状で。猫ひっかき病を引き起こす細菌を運ぶだけです。 猫にバルトネラ・ヘンセラ菌による症状がある可能性を心配している場合は 、獣医に相談してください

医師に質問するための事項

・正しい治療法は何ですか?
・飼い猫にひっかかれました。医師の診察を受ける必要がありますか?
・飼い猫がバルトネラ・ヘンセラ菌を媒介しているかどうかを知る方法はありますか?
・糖尿病にかかっている家族がいます。飼い猫を処分したほうがよいですか?
・ひっかき傷をどのように治療すべきですか?

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