胸膜炎

2017/5/2

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

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概要

胸膜炎(きょうまくえん)は、胸膜に炎症が起こっている状態です。 胸膜は、2つの薄い膜からなり、心臓や肺などの胸腔の臓器を覆っています。その胸膜は炎症を起こすことがあり、 胸膜炎として知られています。 通常胸膜同士は滑らかに擦れ合いますが、炎症を起こすと この動きは胸の違和感となり、痛みを引き起こします。

症状

胸痛は胸膜炎の主な症状です。 痛みは突然鋭く起こることがあります。 咳や深呼吸など胸膜に刺激がおよぶような動きで増強することがあります。

原因

胸膜炎は感染によって引き起こされることがあります。 特定できないウイルス性である可能性もありますし、肺炎または結核(TB)のような細菌性の場合もあります。
アスベストによる疾患の人も胸膜炎になることがあります。そのほか膠原病などの自己免疫疾患が原因であることがあります。そのほか肺塞栓症が原因となることもあり注意が必要です。
胸膜炎の徴候がある場合は医師にご相談ください。

診断

医師はまず病歴を確認し、身体検査を行います。 時折、聴診器で組織の擦れを聞くことがあります。 これらの結果に基づいて、医師は以下のいくつかの検査を指示することがあります。

血液検査

血液検査によって感染症の証拠が得られたり、自己免疫疾患のスクリーニングを行うこともできます。胸膜炎は両方の症状である可能性があります。

胸部単純X線

胸膜炎を起こしている時は胸水を伴うことが多く、胸部単純X線により検出できます。

コンピュータ断層撮影(CT)スキャン

胸膜炎の他の原因を調べることができます。胸部CTは肺塞栓症の評価に最適です。

治療

胸膜炎の治療は上記のような原因によって異なります。 薬で症状を和らげることができ、イブプロフェンなどのNSAIDsは、痛みや炎症を軽減するのに役立ちます。 休息と運動の減少も痛みを緩和することができます。

医師に相談するための質問

・胸膜炎が自然治癒するかはどうすればわかりますか?
・一度胸膜炎になったら、再発する危険性はありますか?

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