記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
テレビや雑誌などでさまざまなダイエット法やダイエット器具が紹介されているのを見ると、どうしたら体重が減るのかで悩んでいる人が多いと実感します。でも、実は体重が軽すぎるのも体によくないこと、ご存知でしたか?この記事では、なぜ体重が軽すぎると問題なのかや、体重を増やすにはどうすればいいのかについて解説します。
体重が軽すぎることがよくない理由として、まず、低体重だと健康でバランスの取れた食事をしていない可能性が高く、体が成長して正常に動くために欠かせない重要な栄養素を摂取していない可能性が挙げられます。
また、免疫システムが弱くなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、骨粗鬆症や疲労、めまい、頭痛、貧血などの原因にもなります。場合によっては薄毛や肌の乾燥、歯の健康にも支障が出ることもあります。
さらに、女性の場合はホルモンが適切に働かなくなり、生理(月経)不順になる可能性があります。まだ月経が始まっていない場合は、初潮が遅れることもあるのです。
摂取カロリーを増やせばいい、と考えると、ジャンクフードやお菓子といった脂質や糖分が多い高カロリー食品を思い浮かべるかもしれません。でも、この場合に増えるのは筋肉量ではなく体脂肪ですし、血液中のコレステロール値が高くなります。そしてなにより、低体重に伴う栄養不足を補えません。
健康的に体重を増やすためには、以下のポイントを意識することが大切です。
体重が増えたら、バランスのとれた食事で適切な体重をキープしていきましょう。