デスクワークで目が疲れる原因は?おすすめのセルフケアは?

2020/6/16

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

現代人はパソコンなどディスプレイ画面を見て行う仕事や作業が多く、目に疲れがたまりがちです。かすみ、乾燥など目のトラブルを引き起こす前に、適切な対策法をとって健康を維持したいもの。眼精疲労の原因や症状、改善方法を理解して目の状態を健康的にキープしましょう。

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デスクワークで目が疲れるのはなぜ?

目に大きな負担がかかると、目の細胞や筋肉に疲労が溜まります。目に負担をかける原因として、次のようなものがあります。

  • 目を酷使している
  • 長時間のパソコン作業
  • 細やかな作業
  • メガネやコンタクトのレンズの度が合っていない
  • 老眼

なかでも、パソコンなどのディスプレイ画面を長時間見続けるデスクワークには注意が必要です画面をじっと見つめて凝視することが多くなり、まばたきの回数が減る傾向がみられます。すると目が乾いた状態になり、疲れを招きます。このように、ディスプレイ画面を見て目を酷使することを、VDT(Visual Display Terminal)症候群といいます。

仕事中、こんな症状が出てきたら目が疲れているかも!

下記のセルフチェックに当てはまる人は、眼精疲労が発生している可能性があります。

  • 目の奥が痛い、疼く
  • 目の奥が熱い
  • 目がかすむ
  • 目の疲れを感じる
  • 目の乾きを感じる(ドライアイ
  • 目にゴロゴロ感、異物感がある
  • 目が赤くなる
  • 物が見えにくくなった
  • まぶたがけいれんする
  • まぶたが重く感じる
  • 涙が出やすくなった
  • 頭痛がする
  • 吐き気がする
  • 肩こりがひどい
  • パソコンなどのディスプレイを見ていると眠くなる

上記の症状は必ずしも眼精疲労が原因ではありません。原因を特定するためにも早めに眼科を受診しましょう。

デスクワークで目の疲れを感じたときのセルフケア方法は?

目の疲れを感じたら、疲労が蓄積して症状が悪化する前に対策をとりましょう。こまめにできる対策として、以下のようなセルフケアを日常に取り入れることをおすすめします。

アイマスク
デスクワークなどで時間同じ姿勢で画面を見続けていると、目の周りの筋肉がこり固まってしまいます。ガチガチになった目の周辺の筋肉ほぐすには、ホットアイマスクでやさしくあたためてみるのがおすすめです。使い捨てタイプ、電子レンジで加熱するタイプ、USBに接続するタイプなど種類がさまざまありますので、使いやすいタイプのアイマスクを見つけましょう。
アイウォーマー
目を休めながら仕事や家事をしたいときは、アイウォーマーがおすすめです。複数のメーカーが製品を発売しています。デジタルタイプのアイウォーマーがない場合は、蒸しタオルで目元を温めると疲れが軽減されます。
ブルーライトカットレンズ
パソコン作業をするとき、画面から発されるブルーライトの影響で疲労が溜まると考えられています。ブルーライトとは、波長が380~500ナノメートルの青い光で、紫外線と同レベルのエネルギーを持っている光です。ブルーライトカットタイプのメガネがありますので、視力に問題がない人でもパソコン作業用にブルーライトカットメガネを使用していることがあります。
ディスプレイの調整
ディスプレイの明るさと位置を調整すると、疲労が軽減されることがあります。明るさは、部屋など周囲の環境の明るさと調和しているのが理想的です。明るすぎ、暗すぎは目を疲れさせます。ディスプレイと顔の間の距離は、50cm以上離すようにしてください。また、猫背にならないようにディスプレイの高さも調整しましょう。

目の疲れはメガネやコンタクトが原因のことも

目の酷使のほか、メガネやコンタクトのレンズの度が合っていないために疲労が発生することがあります。

視力は年齢や生活習慣などで低下することがあります。近視、乱視などを放置していると目に負担がかかりますので、定期的に眼科で検査してもらうと安心です。視力矯正で疲労が軽減されることもあります。セルフケアで疲労がよくならない場合、視力が変化した可能性を考慮して眼科を受診しましょう。

おわりに:眼精疲労は蓄積させずにこまめに解消させましょう

長時間のデスクワークをしていると、パソコンのディスプレイを見る時間が長くなりがちです。すると眼精疲労を招き、アイトラブルを引き起こします。セルフケアで目の疲れを軽減させ、アイトラブルを予防しましょう。症状が改善しない場合は、早めに眼科を受診してください。

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