ニキビの原因は? 男ニキビ、高校生ニキビなど、性別や年代別に解説!

2017/5/8 記事改定日: 2018/4/2
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三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

中学生・高校生はもちろん、大人になってからも悩まされることのある「ニキビ」。このニキビができる原因とは、一体なんなのでしょうか?男ニキビや高校生ニキビ、女性のニキビなど、性別や年代別に原因を解説していきます。

ニキビの原因:男ニキビの場合

実は、ニキビでお悩みの方は男性に多いです。一般的に、ニキビは皮脂の過剰分泌や毛穴の出口の角質化によって毛穴が詰まり、過剰な皮脂をエサにアクネ菌が増殖したときに発生します。男性はもともと女性より皮脂の分泌量が多いため、ニキビができやすいのですが、他にも以下の原因でニキビが発生する傾向にあります。

食べ物

脂っぽい食べ物や砂糖菓子など、脂肪分や糖質の多い食事は、ニキビの原因である皮脂を増加させます。特に一人暮らしの男性は、仕事が忙しいために食事は手軽なコンビニ弁当で済ませることも多いですが、基本的に加工食品は脂肪分が多い傾向にあります。

また、香辛料の多い食事やお酒の飲み過ぎも、皮脂腺を刺激する原因です。他には、コーヒーやお茶などに含まれるカフェインも、ニキビを改善するビタミンB群の吸収を阻害するものと考えられています。

ストレス

ストレスや疲労は、皮脂の過剰分泌を促して皮膚のバリア機能を低下させ、ニキビを発生させる原因と考えられています。また、ストレスによって胃腸に負担がかかると、食べ物の消化機能が衰え、免疫力が落ちたり、便秘を起こしやすくなります。すると体内で有害物質が発生し、血液を通じて肌の状態を悪化させるようになります。

高校生の頃の思春期ニキビは主に皮脂の詰まりが原因ですが、大人ニキビの場合は、このバリア機能の低下がニキビの原因となっていることが多いです。

睡眠不足

睡眠不足の日々が続くと、交感神経が優位になります。この交感神経は男性ホルモンの分泌を促すため、皮脂の分泌量が増え、結果的にニキビができやすくなります。特に顎周りは男性ホルモンの受容体が多く存在するので、睡眠不足によるニキビは顎にできやすい傾向にあります。

顎のニキビの主な原因はひげ剃り!

多くの男性は毎日ひげ剃りをしていますが、ひげ剃りは顎周りのニキビの主な原因です。カミソリなどで皮膚の表面が削れると、肌は皮脂を余分に分泌させて肌を守ろうとします。また、ひげ剃り部分の肌のバリア機能は低下するために、雑菌が侵入しやすく、ニキビの原因である毛穴の詰まりも起こりやすくなります。

ニキビの原因:高校生の場合

中学生や高校生くらいの思春期は、第二次性徴期のため男性ホルモンが増え、その影響でニキビができやすくなります。男性ホルモンは皮脂腺を刺激するため、皮脂の分泌量が増えるようになるのですが、高校生頃の時期はまだ毛穴が発達しきれていないため、皮脂の排出が追いつきません。このために皮脂が毛穴に溜まり、詰まってニキビができるようになります。

なお、両親がニキビができやすかった場合には、子供もニキビができやすい傾向にあります。ある研究では、両親ともにニキビができやすかった場合、その子供は早いうちから深刻なニキビができやすくなってしまう可能性が高くなるということが明らかになりました。両親のどちらかあるいは両方に大人ニキビができている人がいる場合には、その子供も大人ニキビができやすくなるということも明らかになっています。

ニキビの原因:女性の場合

大人の女性のニキビの原因としては、主に以下が挙げられます。

生理

女性は生理周期に伴い、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が交互に作用しています。このうちプロゲステロンは生理周期の後半に分泌量が増えるのですが、皮脂の分泌量を増やし、肌の水分量を低下させる作用があるため、女性のニキビの原因とされています。なお、プロゲステロンの影響によるニキビは、顎やフェイスラインにできやすい傾向にあります。

妊娠

妊娠中のホルモンの変化も、ニキビができる原因だと考えられています。事実、妊娠してから最初の3ヵ月前後でニキビができる妊婦さんは多いです。

多囊胞性卵巣症候群(PCOS)

ニキビを引き起こしたり、体重を増加させたり、卵巣の内側に小さな囊胞ができたりする可能性のある一般的な病気です。

経口避妊薬服用の開始または中止

ピルの服用や中止に伴うホルモンバランスの変化によりニキビができることがあります。

その他のニキビの原因

ニキビができるその他の原因としては以下のようなものがあります。

触りすぎ

特に顎や頬などにできたニキビは触りやすい箇所にあるため、ついつい触ってしまうことも少なくありません。また、スマートフォンでの通話時に自然と触れやすい箇所でもあります。

しかし、そういった刺激は肌の角質層を厚くさせ、ニキビをできやすくします。また、指やスマートフォンの画面についている雑菌がニキビに入り込むことで、炎症が悪化しやすくなります。

なお、「ニキビをなくすには、ニキビを潰すのが一番いい」と思っている方もいるようですが、指で潰すと雑菌が入り、跡が残ってしまう恐れがあります。触ったり潰したりするのは絶対にやめましょう。

スキンケア不足

洗顔時の洗い残しや、保湿不足による皮膚の乾燥はニキビを発生させやすくする原因です。特に顎はケアがおろそかになりがちなので注意しましょう。

また、外出時はしっかり日焼け止めや日傘によるUVケアを行ってください。紫外線はニキビを悪化させる原因になりますし、また、ニキビの治療薬の多くは肌を光に敏感にさせ、炎症が起こりやすくなります。

化粧品

現在ではほとんどの製品が検査されているため、それほど多く見られる原因ではありませんが、肌に合わない化粧品が原因でニキビができてしまう方もいます。

特定の薬

ステロイド薬、リチウム(鬱や双極性障害の治療に使われる)、抗てんかん薬などがニキビの原因となることがあります。

ニキビを圧迫する装着物

ヘアバンドやリュックサックなどがこれに該当します。

喫煙

特に年配の人の場合、喫煙がニキビの原因となることがあります。

おわりに:年代や性別によってニキビの原因は異なる

一言でニキビといっても、その原因は年齢や性別によって少しずつ変わっていきます。ご自身のニキビがどれに該当するのかふまえた上で、原因に即したケアを行っていくことが大切です。

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