気になるおでき!? ニキビに似ている皮膚膿瘍(のうよう)って何?

2017/5/8

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

顔や腕、胸や背中など、ニキビに似たおできができることはありませんか? それって、皮膚膿瘍かもしれません。

肌を出す季節、そんなニキビのようなものができたらたまらないですよね。どうしたらできないようにできるのでしょうか。気になる皮膚膿瘍について、まとめてみました。

膿瘍(のうよう)は膿のかたまり?

膿瘍は痛みを伴う膿の集合で、通常は細菌感染によって引き起こされます。膿瘍は体のどこにでも発症することがあります。膿瘍には2種類あります。
・皮膚膿瘍(皮膚の下に発症する)
・内臓膿瘍(体内、臓器内あるいは臓器間のすき間に発症する)
ここでは、前者のニキビに似た症状の皮膚膿瘍についてくわしく解説します。

皮膚膿瘍の症状は?

皮膚の表面の下に膿が詰まった塊として現れることが多いです。また、発熱や寒気など、他の感染の症状がある可能性もあります。

膿瘍と思ったら、医師の診察を受けましょう。医師は皮膚膿瘍を調べるか、内臓膿瘍があれば病院を紹介することができます。
膿瘍の診断に役立ついくつかの検査方法があります。

検査は、膿瘍の位置によって異なります。

皮膚膿瘍の原因は?

ほとんどの膿瘍は、細菌感染によって引き起こされます。細菌が体内に入ると、免疫システムは感染したところに白血球を送ります。白血球が細菌を攻撃すると、近くの組織が死滅して孔ができます。この孔にはこの後、膿が詰まって膿瘍となります。膿には、体の死んだ組織や白血球および細菌の混合物が含まれています。

皮膚膿瘍の治療は?

小さな皮膚膿瘍は、自然になくなるか、あるいは小さくなって、乾燥して、特に処置をしなくても消えることもあります。

しかし、大きな皮膚膿瘍の場合、感染をなくすために抗生物質で治療する必要があります。また、膿を出す必要があるかもしれません。治療としては、針を刺す、もしくは膿瘍の上の皮膚を少し切開するか、どちらかの治療を行います。

皮膚膿瘍の予防は?

ほとんどの皮膚膿瘍は、細菌が小さな傷、毛根、あるいは詰まった油や汗腺から侵入することが原因で起こります。肌を清潔にし、細菌を入れないようにすると、皮膚膿瘍が発症するリスクは軽減します。

以下の方法で、細菌が体内に入る危険性を減らすことができます。
・定期的に手を洗う
・家族に、定期的に手を洗うことを勧める
・家族で別のタオルを使う、一緒に入浴しないようにする
・皮膚膿瘍が完治するまでは、ジムやサウナ、スイミングプールといった共同設備の使用を控える

皮膚膿瘍になったら、皮膚のほかの部分に細菌を広げてしまう可能性があるので、膿瘍から膿を搾らないでください。膿を拭き取るためにティッシュを使う場合は、細菌を広げないように直ちに処分し、手を洗いましょう。

顔、足、脇の下、ビキニゾーンを剃るときは、肌に傷をつけないよう気をつけましょう。肌に傷がついている可能性があるときは、すぐに傷をきれいにし、医師の診察を受けてください。かみそりや歯ブラシはほかの人と共有しないでください。

また、以下の方法で皮膚膿瘍のリスクを軽減することができます。
・健康でバランスの取れた食生活を維持する
・太りすぎか肥満の場合は体重を減らす
・禁煙する

おわりに:皮膚膿瘍もニキビも細菌の感染から起こる

肌のトラブルのもととなる、ニキビも皮膚膿瘍も、細菌の感染が原因です。肌を清潔に保ち、健康的な食生活を心がけましょう。どちらも、あなたの健康に役立ちます!

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