不妊症の約3分の1は男性要因?!知っておきたい「男性不妊症」とは

2017/3/21

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

不妊症の約3分の1は、男性の要因だけで発生しています。
今回は、そんな男性不妊症についてご紹介します。
不妊についてお悩みの方はぜひご一読を!

そもそも不妊症って?

妊娠へと至るプロセスは複雑で、男性・女性の双方に、複数の要素が望ましい方向に進む必要があります。
不妊症は、女性の場合、1年間避妊しなかったものの妊娠しなかった場合。男性は、精子の数が少なすぎる場合、または精子が卵子との結合を阻害する場合、不妊とみなされます。

男性不妊症の原因

男性不妊症の原因の最も一般的なものは、精索静脈瘤です。精索静脈瘤は、精巣の周りの陰嚢にできる肥大化した静脈で、片側または両側に形成されます。静脈瘤は陰嚢の内側の温度を高め、同じ側にある精巣の精子産生を減少させるおそれがあります。

その他の原因は、以下の通りです。
・男性の生殖器系の閉塞
・特定の薬の影響
・低精子数
・異常な形をした精子や正常に動かない精子
・停留精巣(精巣が出生時に正常に位置しない状態)
・感染症
・根本的な医療上の問題

妊娠の可能性に影響を及ぼすその他の要因には、喫煙、過度のアルコール摂取およびその他の違法薬物の乱用、精神的ストレス、肥満および年齢(35歳を超える男性)が含まれます。男性不妊症の原因は特定できないことがありますし、遺伝的問題の可能性もあります。

男性不妊症の治療方法

男性不妊症の2分の1以上の症例は治すことができます。治療は、カップルが正常な性交を通じて妊娠するための効果があります。

診察の流れ

一般的な診察の流れは以下の通りです。
医師が病歴について質問 → 診察 → 精液検査(精液を複数回検査する場合もあります)

精液分析では、受精率に重要な精子の数と質をみることができます。初回の結果に応じて、ほかの検査が実施されます。そしてこの診察を経て、それぞれの治療にうつります。

なお、治療は軽度から高度なものまで、内科的な治療と外科的な治療があります。
手術によっては、日帰りの外来手術として行われるものもあります。

その他の治療法

男性にとっては、生活習慣の変化(健康的な生活、アルコールの減少、有害物質の排除、睾丸の涼しい状態の維持)で好転する可能性があり、特定の医薬品は、男性の精子数を増加させることができ、手術によって、閉塞の回復、精索静脈瘤の治療もできます。

射精することができない男性の場合、外科処置によって精子を得ることもできます。

おわりに

不妊治療は感情を疲弊させます。何度も試したのに妊娠しないという失望は、夫婦の関係、個人の感情にストレスをあたえます。検査で男性不妊症を引き起こしている根本的な医療上の問題が見つかることもありますので、現に男性不妊症である、またはその疑いがある場合は早めに検査を受けましょう。

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