記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
楽しみにしていた食事会、ショッピング、旅行などの前に「ニキビ」ができてしまうと、それだけで気分は下がってしまうもの。このイヤなニキビを予防するには、どんな方法が効果的なのでしょうか?食事での注意点やおすすめの市販薬、スキンケアの方法などを一挙紹介します!
偏った食生活は、ニキビを引き起こす主要因の一つです。ニキビ予防のために、食事では以下のことに気をつけましょう。
油分と糖分の組み合わせは皮脂過剰を起こし、ニキビができやすくなります。
お酒には糖分がたくさん含まれているため、大量の飲酒がニキビの原因となることがあります。お酒は控えめにして、おつまみにも気を配りましょう。
ビタミンには肌をキレイに保つ作用があります。特に積極的に摂取したいのがビタミンB2で、ニキビの原因である皮脂の分泌を抑える効果があります。また、ビタミンB6はアミノ酸代謝に用いられる栄養素で、肌のターンオーバーを促進する作用があると言われています。
他にオススメなのが、ビタミンCとビタミンEです。ビタミンCは肌のターンオーバーを促進するだけでなく、ニキビ跡や色素沈着を予防する効果が期待されています。またビタミンEは、ニキビの原因であるホルモンバランスの乱れを整え、肌の新陳代謝を活性化する作用があるとされます。
それぞれのビタミンを豊富に含む食べ物は、以下の通りです。ニキビ予防のために、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
・ビタミンB2:豚肉・牛肉(レバー)、納豆、青魚など
・ビタミンB6:バナナ、ニンニク、マグロ、ごまなど
・ビタミンC:パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツ、キウイ、いちご、レモンなど
・ビタミンE:豚肉・牛肉(レバー)、うなぎ、オリーブオイルなど
市販のニキビ予防の薬としては、以下のものがおすすめです。
数種類のビタミンB群が配合されており、体の中からニキビを治療し、予防する効果があります。
貼るタイプのニキビ予防薬です。ニキビ治療薬にも使用されるイソプロピルメチルフェノールを配合し、成分が浸透しやすい仕様になっています。ニキビができそうなところに貼りましょう。
上記びふナイト®の軟膏タイプです。
ニキビを予防するために、スキンケアでは以下のことを心がけてみてください。
ニキビの原因の一つである皮脂の過剰な発生を防ぐために、刺激の少ない石鹸や洗顔フォームで1日2回、朝と夜にやさしく顔を洗いましょう。ぬるま湯で洗うのが良いでしょう。刺激の強い石鹸や、スクラブ入りの洗顔料は使わないようにしてください。あごの下まで丁寧に洗いましょう。
拭くときは、タオルで顔を強くこすらないようにしてください。強くこすってしまうと、皮膚と毛穴が刺激され、かえってニキビが悪化してしまう恐れがあります。
運動した後も肌をやさしく洗うようにしましょう。また、メイクを落とす際は、刺激の少ないメイク落としで完全に落とすようにしましょう。
肌をしっかり保湿し、乾燥を防ぐことで、ニキビなどの肌トラブルが起きにくくなります。洗顔の後はすぐに化粧水を使いましょう。なお、使う化粧品の油分によってはニキビの原因となることがあるので、ニキビが気になるときは油分は控えめにし、代わりに水分を多めにして保湿してください。
サリチル酸を含む市販のニキビ予防用の化粧水やクリームは、ニキビを予防すると同時に治すこともできます。使用の際は、使用上の注意をよく読み、使い方を守るようにしてください。表示されている分量以上の量を使用しないようにしましょう。肌が乾燥してしまう恐れがあります。また、アレルギーテストに関する指示も守るようにしてください。
化粧品やヘアケア商品を選ぶ際は、ノンコメドジェニックのものを選ぶようにしましょう。こうした製品は、ニキビができにくい成分を使用しています。オイルフリーの製品を使うのもおすすめです。
日焼けをするとニキビが目立たなくなると考える方もいるようですが、かえって肌への刺激となり、肌荒れが悪化します。日差しが強いときに外出する際は、最低SPF15の日焼け止めを塗るようにし、できる限り日陰で過ごすようにしましょう。強い日差しを浴びると汗をかきやすくなるため、皮脂が分泌されることによりニキビが悪化する可能性もあります。
髪の毛を定期的に洗いましょう。髪が油っぽい場合や、髪が長くて顔に触れる場合は、特によく髪を洗いましょう。ヘアスプレーやヘアワックスを使う場合は、顔に付かないようにしましょう。こうした製品は、毛穴を詰まらせる原因の一つになる可能性があります。
背中にニキビがある方は、リュックサックなどの肌をこする可能性のある道具の使用はなるべく避けましょう。肌への負荷はニキビの原因になる可能性があります。
いかがでしょうか。ご紹介したような小さなことの積み重ねで、ニキビの予防効果はぐんと上がります。ニキビでお悩みの方は是非実践してみてくださいね!