ダイエットでサプリメントを使えば効率よくやせられる?

2017/6/22 記事改定日: 2018/2/26
記事改定回数:2回

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

ダイエットのためには食事と運動が大切! というのはわかっているけれど、仕事が忙しいから自炊でバランスの取れた食事なんて夢のまた夢だし、運動よりも睡眠時間を確保したい・・・。そんなとき、ダイエットに効果があるというサプリメントを使えば効率よくやせられるかもしれない、と思うかもしれません。この記事では、こうしたサプリがダイエットに効くのかどうかについて解説したいと思います。

そもそも「サプリメント」ってどんなもの?

誰でも一度は「サプリメント」「サプリ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、実はこの言葉の明確な定義ははっきりしていません。一般に、サプリメントとは「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品」と考えられていますが、はっきりとした定義がないため、「サプリメント」「サプリ」には薬のような錠剤やカプセルのようなものから、飲み物やお菓子のようなものまでさまざまなものがあります。

「トクホ」「機能性表示食品」とは?

店頭やCMなどで「トクホ(特定保健用食品)」や「機能性表示食品」といったマークが付いた商品をみかけたことがあるかもしれません。どちらの商品にも、「食後の血糖値の上昇を穏やかにします」「脂肪の吸収を穏やかにします」といったメリットが書かれている点で共通していますが、両者には大きな違いがあります。
トクホ(特定保健用食品)のマークをつけるためには、販売前に商品の効能に関する実験結果などを国に提出し、審査を経て許可をもらう必要があります。これに対し、機能性表示食品は実験結果を国に審査・許可してもらう必要はなく、販売前に実験結果などと一緒に届出をすれば、商品に機能性表示食品のマークをつけることができます。

ダイエット目的のサプリメントって効果があるの?

多くの人が実感しているように、ダイエットのためにこれまでの食生活を変えることは難しいものです。今までと同じ食生活を維持しながら効率よくやせられる、といううたい文句で販売されているのがダイエットを目的としたサプリメント(ダイエットサプリ)です。
ダイエットサプリには、カプセル、タブレット、液体、バー、お茶など多くの製品があります。こうしたサプリメントの広告やパッケージの説明を見ると、「食欲を抑える」「体脂肪を減らす」「代謝を上げてエネルギー消費を促す」「摂りすぎたカロリーの吸収を抑える」といった魅力的な言葉が並んでいます。
こうしたダイエットサプリには、さまざまな原料が含まれています。栄養素の種類があまりにも多いため、広告などに書かれている効果がどの栄養素から得られるのかを知ることがとても難しくなっています。
また、表示されている効果はメーカー独自の研究に基づいたものが多く、一般的な臨床実験で必要とされるデータ量に達していないこともよくあります。中にはほとんど研究がなされていないものや、研究の質が低いものも少なくありません。
そして、含有されている栄養素の種類があまりにも多く、どの栄養素によって謳われている効果を得られているのかを限定することが困難です。さらに、製品によっては、原材料全てが公表されていないものもあるといわれています。

ダイエットサプリは安全?

トクホ(特定保健用食品)のマークがついた商品であれば、国から安全性や有効性が認められているので安心してよいと思いますが、機能性表示食品は国に届出さえすれば表示できるということもあり、中には安全性について疑われるものもあるようです。
ただ、こうしたマークがついていないダイエットサプリの場合、サプリメント自体の安全性や有効性が疑わしかったり、市販薬や病院で処方された薬と相互作用を起こしたりする可能性があります。また、ダイエットサプリに含まれる多くの原料について、その組み合わせに対する作用の検証がなされていないため、副作用についてはっきりしないという現状もあります。
もし、どうしてもサプリメントを使ってダイエットしたいのであれば、かかりつけの医師に相談してみましょう。そうすれば、少なくともサプリメントと医薬品の相互作用や有害な副作用といったリスクを避けることができると思います。特に高血圧や糖尿病、心臓病といった持病をお持ちの方は、利用する前に必ず相談することをおすすめします。

おわりに:ダイエット目的のサプリには効果があいまいなものも。どうしても服用したいなら、まず医師に相談を

ダイエット目的のサプリメントは、一見効率よくやせられると思いがちですが、成分表示や効能のあいまいさなど、本当に効果があるかどうかはわからないものもあります。特に、持病をお持ちの方は、治療のために服用している薬と相互作用を起こす可能性もありますので、必ず服用前に医師と相談するようにしてください。

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