禁煙に効く薬とは? 薬の助けを借りて賢く禁煙しよう

2017/7/18

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

禁煙外来、カウンセリング療法、禁煙治療薬、ニコチン代替品など―
喜ばしいことに、禁煙をサポートしてくれる方法はたくさんあります。今回は、ニコチンの離脱症状を軽減しやすくしてくれる薬や代替品について見ていきましょう。

禁煙に効果のある薬の種類

ここでは禁煙に効果があるとされている処方薬と、禁煙の手助けとなるニコチン置換療法についてご紹介します。

バレニクリン

バレニクリンは食品医薬品局(FDA)に認められた薬で、ニコチンと同じ作用を脳に及ぼします。ニコチンの離脱症状を軽減するだけでなく喫煙によって得られる効果も防ぐ、2つの作用を持ち合わせた医薬品です。バレニクリンは処方箋でのみ入手可能な薬なので、通常はかかりつけの医師の診察が必要です。1日に1~2錠服用し、禁煙を始める1・2週間前から服用を始めます。治療は通常12週間ほどですが、必要に応じてさらに長くなることもあります。
また、使用時に不快感、不眠症、口が渇く、便秘または下痢、頭痛、眠気、めまいなどの副作用が表れる可能性があります。副作用が表れた場合はかかりつけの医師に相談してください。

ニコチン代替品

代表的なニコチン代替品は以下のようなものです。
・ニコチン吸引器
・ニコチンガム
・ニコチンドロップ
・ニコチンパッチ
・吸入器(プラスチックタバコのような見た目をしている)
・錠剤、噛むタイプのもの、トローチ
・鼻スプレーや口腔スプレー

パッチはニコチンをゆっくり放出します。1日中貼る必要があるものもあれば、夜はずす必要があるものもあります。吸入器やガム、スプレーは効き目が早く表れるため、ニコチン離脱症状を和らげるのにおすすめです。また、1種類の代替品を使うよりも何種類かを組み合わせた方が効果的であることが明らかになっています。パッチと即効性のあるもの、たとえばガムや吸入器または鼻スプレーのようなものとを組み合わせることが多いです(ただし、鼻スプレーを使用した場合の鼻、喉または目に刺激を感じることもあります)。治療は通常8~12週間ほどで、用量を徐々に減らして最終的に停止するまで続きます。

禁煙にニコチン置換療法が効果的な理由

ニコチン置換療法はタバコに含まれるタールや一酸化炭素、その他の有毒化学物質が含まれていない低レベルのニコチンを処方する治療方法です。段階的にニコチンを減らすことにより、禁煙中に起こり得る不快感やタバコへの欲求が強まるといったニコチン離脱の影響を軽くすることができます

禁煙治療の前に要チェック

禁煙の薬やニコチン代替品は特に次のような場合に問題を引き起こす可能性があります。いずれの場合も、治療を始める前に必ず医師に相談してください。

このような場合は特に注意!

・妊娠中もしくは授乳中の女性
・18歳以下の患者
・心臓病もしくは不整脈
・重度の腎臓疾患がある
・薬で抑制されていない高血圧
・食道炎または消化性潰瘍
・インスリン治療を受けている糖尿病
・欝または喘息の処方薬を服用して治療をしている
・喫煙、噛みたばこ、嗅ぎたばこを継続している

おわりに:薬や代替品を利用して禁煙を成功させましょう

喫煙をやめるための治療法は数多くあり、助けを必要とせず自分の意思で辞められる人もいれば、カウンセリングや薬が必要な人もいます。その中でも、治療薬やニコチン代替品は、大きな助けのひとつとなってくれるでしょう。自身にあった方法を見つけ、気長に禁煙に取り組んでください。

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