便秘で病院にいくタイミングは? ~ 病院での治療について ~

2017/7/25 記事改定日: 2019/3/28
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ほとんどの人は、便秘を経験したことがあるでしょう。通常は心配する必要はありません。しかし、薬を飲んでも治らない便秘には病院での治療をしなければいけません。この記事では、便秘で病院での治療が必要な場合についてまとめています。

便秘で病院にいくタイミングはいつ?

通常の便秘の場合、下剤や便秘治療薬を使用すれば数日以内に改善します。しかし、便秘が改善されず、日が経つにつれて症状が重くなっている場合はどうすればよいのでしょうか。いつ、医師に相談するべきなのでしょうか。

便秘で病院にいくタイミングを考える前に:便秘の原因は?

便秘の典型的な原因は、便の中に水分が十分含まれておらず、便が硬くなりすぎて排出できなくなっていることです。もしくは腸の筋力が弱くなってしまい、腸が便を押し出せなくなっている可能性もあります。

便秘の原因が上記のような理由であれば、以下の方法で比較的簡単に改善することができます。

便秘の原因と対処法

食物繊維の摂取量が少なすぎる場合

果物、野菜、豆などをたくさん食べましょう。

水分不足の場合

水分をたくさん摂りましょう。ソフトドリンクやコーヒーなど、カフェインが含まれている飲み物ではなく、水やノンカフェインのお茶を飲みましょう

運動不足である

毎日の運動量を増やしましょう。

トイレを我慢する

毎日、定期的に必ずトイレに行くようにしましょう。

特定の薬を服用している

制酸薬、血圧降下薬、鎮痛薬、抗うつ薬、鉄のサプリメント、抗てんかん薬など、特定の薬を服用しているときに便秘になることがあります。別の薬に切り替えることが可能か、医師に相談しましょう。

他の病気の兆候による便秘の場合も…。

胃腸の病気の兆候として、便秘の症状が出ている可能性もあります。多発性硬化症、パーキンソン病、脳卒中、糖尿病、甲状腺疾患、自己免疫疾患やさまざまな膠原病などの病気の症状のひとつに便秘があります。

また、過敏性腸症候群は便秘を含めて胃腸に症状が出ます。あまり一般的ではありませんが、腸閉塞や大腸の腫瘍によって便の通り道がふさがっていたり、狭くなっていたりするということもあります。

便秘が3週間以上続いている場合は、他の問題が原因になっていないか確認するために、念のため医師の診察を受けましょう。また、以下のような場合も医師に相談してください。

  • 今までに便秘になったことがなかった
  • 腹痛が強い
  • 血便がみられる
  • 特に何もしていないのに体重が減っている

便秘を長期間放置しないでください。治療せずにいると、いきみ過ぎたために痔核や脱腸(腸の一部が肛門から押し出される症状)といった不快な合併症を引き起こす可能性があります。

便秘で病院にいったら何を聞かれる?

病院で、医師から病歴や症状を尋ねられたときに備えて、以下を参考に答えを用意しておきましょう。

  • 便秘の症状はいつからあるか
  • どのくらい頻度で排便があるか
  • 便の固さはどのくらいで、排便中にいきむ必要があるか
  • 便に血が混じっていないか
  • 便秘以外に他に症状があるか(腹痛、嘔吐、原因不明の体重減少)
  • 食生活について
  • 大腸癌や過敏性腸症候群などの消化器系疾患の病歴の有無
  • 現在服用している薬

個人的な質問と感じるかもしれませんが、いずれも医師が便秘の原因を把握する上で欠かせない情報です。また、以下のような質問がある場合は、恥ずかしがらずにきちんと医師に聞きましょう。

  • どれくらいの頻度でトイレに行くべきか
  • 水分は毎日どのくらい取ればよいのか
  • 食物繊維はどのくらいの量を食べる必要があるか
  • 便秘に効果がある、副作用が最も少ない下剤について
  • どのくらいで症状が改善するのか
  • 次は、いつ診察を受ければよいか

おわりに:ひどい便秘は病院の消化器内科などを受診し、原因を探りましょう

便秘でつらいときは、病院の消化器内科や胃腸科、消化器科などを受診してもらいましょう。きちんと治療すれば、お腹がスッキリして気分がよくなります。

次の記事では、病院での検査の内容などをお伝えします。

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