記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
ストレスは頭痛の原因としてよく見られるものです。この場合、原因となるストレスへの対処が肝心となります。この記事では、ストレスが原因と考えられている緊張性頭痛を中心にみていきましょう。
緊張性頭痛やストレスに関連した頭痛は、筋緊張、特に首や顎の筋肉が緊張の原因になっていることが多いといわれています。その中には、頭や首の筋肉がきつく締め付けられるように感じるという人もいるでしょう。
頭痛の兆候を感じたら、頭痛の引き金と考えられる「ストレスを感じている状況」をすぐになくすようにして、リラックスする時間をとることが望ましいでしょう。
例えば、ラベンダーオイルを数滴垂らした温かいお風呂に入ったり、カモミールティーを飲んだり、簡単な呼吸運動や瞑想をするだけでも、人によっては頭痛が軽くなるかもしれません。また、薄暗い明かりの部屋で目を閉じて横になっているだけでも痛みが楽になることもあります。
リラックスする時間をとっても治らない場合、頭痛が頻繁に起こったり、日常生活や仕事に支障をきたしたり、仕事やその他の活動ができないほどひどい頭痛が起こっているときには、専門家からの助けを求めましょう。
市販薬に頼ることは逆効果になる可能性があります。薬剤を服用しすぎた場合には、それによって頭痛が起こったり、悪化したりすることがあるからです。
痛みを引き起こす原因や、頭痛に関連する健康状態(うつなど)についての検査で、頭痛の効果的な予防法がわかる場合があります。
頭痛は生物学的障害であり、神経や、血管、筋肉に由来して起こるものあります。症状を抑えるだけの治療より、「頭痛の痛み」を引き起こす根本原因を治療することが重要になることもあるでしょう。そのためには、頭痛の種類と原因が特定することが大切です。
また、ストレスは生活の一部であり、常に避けられるものではありません。頭痛に悩まされている人は、頭痛の原因と考えられる「ストレスの原因」を知る必要があるのです。
緊張性頭痛は、大人や十代によく見られ、鈍く、うずくような、圧迫感のある痛みが起こるのが特徴です。
職場や学校でストレスのたまる1日を過ごした後や感情が大きく揺れ動いているときなど、疲れ果てていたり、急いでいたり、不安であるときに起こることが多いといわれています。
緊張性頭痛は、筋肉が緊張していてピリピリしている人に起こりやすいとされ、目の疲れや、パソコンの前や運転席など長い間同じ場所に座っていることも主な原因だと考えられています。
緊張性頭痛は、通常1日の終わりになるにつれ悪化していく特徴あります。
緊張性頭痛は、頭や首、顔、顎の筋肉の緊張やけいれんによって起こる場合があります。この場合、不安や動悸、発汗などの他の症状も現れるかもしれません。
偏頭痛とは違い、視覚や神経系における症状(光の点滅、視覚の乱れ、顔や手のちくちくする痛みや感覚麻痺など)が頭痛より前には現れません。
多くの人が緊張性頭痛に悩まされています(1か月に15回以下)。少なくとも6か月の間、1か月に15回以上頭痛が起こる場合には、慢性的な緊張性頭痛と考えられます。
ストレスが原因の頭痛は、頭痛の症状を抑えることよりも、原因となるストレスを対処することが大切です。また、ストレス発散の方法を見つけることも大いに役立ちます。
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緊張性頭痛の原因を探り対策を立てるために