風邪薬を飲んだら便秘に・・・。どうすればいい?

2017/8/10

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

風邪の症状全般をラクにしてくれる風邪薬ですが、中には便秘を引き起こしやすくするものもあります。
この記事では、風邪薬によって便秘になってしまう理由やその対処法についてご紹介します。

風邪薬を飲むと便秘になりやすい理由

 

便秘を引き起こす原因となるのは、咳や鼻水を抑えるために使われている抗ヒスタミン系の成分と鎮咳薬に使われる成分です。

抗ヒスタミン剤は花粉症やアレルギーなどの鼻炎症状の治療にも利用されます。
効果的に鼻水などの鼻炎症状を改善しますが、同時に大腸の働きにも影響を与えてしまうため、便秘が発症しやすくなってしまうのです(専門的な用語を用いると、抗ヒスタミン薬による抗コリン作用によります)。
鎮咳薬は、その名の通り咳を止める効果があり、副作用として便秘が起こる可能性があります。

全ての風邪薬が便秘になりやすいというわけではありませんが、特に市販の風邪薬は咳、くしゃみ、鼻水、悪寒、発熱、頭痛など、風邪の症状全般に効くように作られているため、副作用として便秘が生じることが多いと考えられます。

便秘になってしまったときの対処法

 

ここでは、風邪薬の副作用などで一時的に発生する便秘への対処法をご紹介します。
便秘の症状の緩和に役立ててください。

整腸剤、便秘薬を利用する

一時的な便秘の場合は整腸剤や便秘薬を使って排便を促すことが効果的です。
ただし、薬を使い続けると耐性ができて効果が現われにくくなる可能性があるので、長期間の利用は避けるようにしましょう。

水分を多く摂る

便秘の解消には水分補給が欠かせません。
便に含まれる水分量が少ないと便が硬くなり、排便が難しくなってしまいます。
排便をスムーズにするために、便秘中は特に水分をたっぷりと摂りましょう。
水分補給には体を冷やしにくく、胃腸への負担が少ない水や白湯などがおすすめです。

また、風邪をひくと発熱や発汗で体内の水分が失われがちです。
通常よりも水分を多めに摂るよう意識してください。

便秘になったら、風邪薬は飲まないほうがよい?

 

もしも便秘であっても、風邪薬を飲むことに問題はありません。
現われている便秘が薬の副作用によるものであれば、風邪薬の服用を止めれば自然に解消していくと考えられるからです。
服用が不安な場合は、使用前に医師や薬剤師に相談してください。

風邪薬の影響で便秘になってしまっても、風邪の症状がひどい場合にはそちらの回復を優先して風邪薬を服用してください。
あまりにも便秘がひどい場合やもともとの便秘がさらに悪化した場合は医師の診断を受けたほうが良いでしょう。

風邪薬と便秘薬を一緒に飲んでも大丈夫?

 

風邪薬と便秘薬を一緒に飲んでも、副作用などの問題が起きる可能性はほぼありません。
ただし、便秘の他に持病がある場合や他の薬を服用している場合は薬同士の相性が悪いことも考えられます。
服用前には、飲み合わせが悪いものがないか必ず医師や薬剤師に確認していただいた方が良いでしょう。

おわりに:まずは風邪を治すことを優先しましょう

風邪の症状全般を治してくれる風邪薬は心強い味方ですが、含まれる成分によって便秘になってしまうこともあります。
しかし、風邪の症状が辛い場合はその改善が先決です。
体調が落ち着いてから便秘に対処していきましょう。


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