記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
チョウセンゴミシ
2017/9/13
別名シザンドラとも呼ばれるチョウセンゴミシの果実は、伝統的に私たちの活動パフォーマンス力を高めたり、適応促進薬として使われてきました。辿ることのできないほど何十年も前から、ロシアのたくさんの人が使っていたと証言していて、少ないながら西洋人も使っていたと言っています。また、その酸っぱい味は、不安の感情や、コルチゾールを減少させることもわかっています。
基礎知識
混同注意
シザンドリン（生理活性成分）、サネカズラ（同属別種）
注意事項
・妊娠中はチョウセンゴミシを摂取しないようにした方が良いというアドバイスが古くからあり、またこの真偽を確かめるデータが不足していることから、やはり妊娠中の服用は避けたほうが無難でしょう。
・チョウセンゴミシは生物学的にP-糖蛋白質阻害薬に適しており、P-糖蛋白質の流出を受けることになる調剤や栄養補給食品の保持を助けることがあります。
・ラットからのワルファリン流出を引き起こし、抗凝固作用を弱めることがわかっています。
摂取方法
西洋で行われた臨床実験は不十分であるか、もしくははっきりしない結果でした。それ故、最適な服用量をこの実験から推定することは難しいです。現時点において最も信憑性の高い推定適用量は、以下に挙げるいくつかの伝統的な調製法に落ち着くかもしれません。
・チョウセンゴミシのドライフルーツ１に対して液体（９５％のエタノール）６の質量／体積のものを、一日に２０～３０滴。
・ドライフルーツ１に対して水２０の質量／体積のものを、一日に二回、食事と一緒に１５０ミリリットル。
・粉末状のチョウセンゴミシか、または果実エキス（一般的に錠剤で使われています）を、食事と一緒に、一日に１～３グラム。
チョウセンゴミシの果実は、ワインやお茶に醸造することもできます。