記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/11 記事改定日: 2020/4/8
記事改定回数:3回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
気管支炎は風邪などが原因で弱った気道に、ウイルスや細菌がさらに感染することで発症します。
今回の記事では、気管支炎を見抜くために注意すべき症状と、治癒を早めるためにできる対策について解説していきます。
気管支炎は何らかの細菌やウイルスに感染し、気管支に炎症が広がることで発症し、おもな症状として
などが現れます。原因となる細菌やウイルスよっては発熱や全身倦怠感、関節痛などの症状が出ることもありますが、このような全身症状がないケースも多いです。
大人でも子供でも、呼吸器症状などの基本的な症状は変わりません。ただし、子供は気管支が細いため、炎症で粘膜が腫れると気管の高度な狭窄が生じやすく、喘鳴や呼吸困難などが起こりやすい特徴があります。子供は大人よりも重症化することが多く、重症化して酸素吸入が必要になって入院治療になることも少なくありません。
長引く頑固な咳や痰など思い当たる症状がある場合は、悪化する前に病院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
風邪と気管支炎の違いは「炎症が起こる場所」と「症状」です。
一般的には、風邪は上気道で起こるものであり、気管支炎は末梢の気管支などの下気道に炎症が起こります。
風邪の主な症状は発熱、咳、痰などですが、気管支炎はそれらに加えて、首や背中の痛みやこわばり、肩こり、手足の筋肉痛、関節痛、下痢・嘔吐などの症状がみられ、重症化すると38℃~39℃の熱が出ることもあります。
気管支炎はウイルスの感染が原因の場合が多いため、抗生物質が処方されないことも多いです。ウイルス感染による急性気管支炎は、対症療法として「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」などが処方されます。
ただし、細菌の感染による気管支炎であれば、抗生物質が処方されます。
これらの薬に加えて、咳がひどい場合には咳止め薬が処方され、重症のときや喘鳴を起こしているときには気管支拡張薬が処方されることがあります。
気管支炎を早く治すには病院での適切な治療を進めるほか、日常生活においても次のような対策が必要です。
今回は気管支炎の治しかたや治療の食事についての情報をお伝えしてきましたが、気管支炎は原因によって治療法が異なるので、症状に気づいたらまずは病院で診察を受けましょう。
その上で、今回紹介したような対症療法を取り入れながら、少しでも早く気管支炎が良くなるようにゆっくり療養してください。
※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。
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