声帯ポリープの症状とは?ポリープが「がん」になることはあるの?

2017/9/13 記事改定日: 2018/12/14
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

カラオケやコンサートなどで、たくさん声を出すと声がかれることがありますよね。
通常は、少し喉を休めていればそのうち治りますが、何週間も治らないときには声帯にポリープができているかもしれません。
ここでは、声帯ポリープの症状についてまとめました。声や喉の悩み解決の参考にしてください。

声帯ポリープができると、どんな症状が出るの?

声帯ポリープとは、声を使いすぎたことで声帯の粘膜が炎症し、腫れ上がり、いぼやこぶのようにもりあがる病気です。痛みなどがあまりないので、放置すると、どんどん大きくなり声が出なくなることもあります。
女性より男性に比較的多くみられる傾向があるといわれています。

声帯は筋肉と粘膜からできていて、声を出したときの吐く息で声帯の粘膜が振動することで声が出ます。この粘膜が腫れてもりあがりポリープができると、声がかれてしまったり、出なくなってしまうのです。

声帯ポリープの主な症状は「声がかれること」です。
空気がもれるような、やや低音になることが多く、声が途中で出なくなることもあります。
声を出すときに疲れを感じる場合もあり、非常にまれですが、重症化すると呼吸困難を起こすこともあります。

声帯ポリープのセルフチェック

声帯ポリープを発症すると、以下のような症状が見られます。
当てはまる項目が多い人は、耳鼻科を受診して検査を受けるようにしましょう。

  • 喉の違和感
  • 喉のイガイガ感
  • 喉の乾燥感
  • 声のかすれ
  • 声が低くなる
  • 飲食時にのどがしみて痛みが生じる
  • 会話の途中で声が続かなくなる
  • 夜間など息苦しさを感じることがある

声帯ポリープができる原因

声を酷使すると、声帯が炎症し、声帯粘膜が充血します。その状態でさらに大声を出すなどの刺激が加わると、声帯粘膜の下にある血管が破れ、そこに血腫(ちまめ)ができて声帯粘膜に腫れが生じます。
このサイクルが何度も繰り返されることがポリープができる原因と考えられています。

歌ったり叫んだりなど、声の酷使が原因ですが、喫煙が原因となることもあります。

声帯ポリープががん化することはある?

声帯ポリープは非腫瘍性の病気であるため、がん化することはありません。
しかし、声帯ポリープと似たような症状が現れる声帯の悪性腫瘍が発生している可能性も否定できません。

気になる症状がある場合は、放置せずに早めに検査・治療を受けるようにしましょう。

声帯ポリープの治療方法

声を聞いて声帯ポリープの可能性があると判断された場合、喉頭内視鏡検査で声帯ポリープがあるかを確認します。
また、声帯粘膜の運動を観察するためのストロボスコ―プを使う場合があります。

声帯の負担を回避するため、大声を張り上げない、無理な発声をやめる、煙草の煙などを避けるなどを徹底し、声帯を安静にします。併せて声帯の炎症を抑える薬を吸入や服薬します。

また、声の出し方が悪いと、再発しやすくなるため、正しい発声ができているかを医師からチェックされる場合もあるでしょう。

それでも改善しないときは、ポリープ切除の手術が検討されます。手術では手術用顕微鏡が使われる場合もありますが、小さなポリープなら内視鏡を使って外来治療で切除することも可能です。

声帯ポリープの予防

声帯ポリープ治療の基本も、予防も、声帯に負荷をかけないようにすることが重要になります。
また、同様に声帯に負荷をかけない正しい発声をすること、声を出しすぎないことが大切です。

その他、炎症がきっかけでポリープができることもあるので、風邪などをひかないように気をつけましょう。

おわりに:喉を休めても違和感がとれないときは、病院で診てもらおう

声枯れが何日も治らず、違和感が取れないときは、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。
今回の記事にあるように、声帯をなるべく刺激しないように気をつけ、声帯ポリープにならないようにすることも大切です。

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