心房細動の症状の特徴とは?早期発見するには何に気をつければいい?

2017/10/18 記事改定日: 2019/1/16
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

心房細動とは、何らかの原因で心臓を拍動させる信号に異常が起こり不整脈が発生することです。一時的なものであれば問題ありませんが、長期化すると脳梗塞などの合併症につながることがあります。
この記事では、心房細動の症状や早期発見のコツについて解説します。

心房細動とは

心房細動は心房内の流れが乱れることで起きる不整脈のひとつです。
心臓は一定のペースとリズムで収縮して体の中で血液を送り出す働きをしてます。心臓が規則正しく収縮するには、心房を構成する右心房の洞結節から規則正しく指示が発信されて心臓の筋肉が反応する必要があります。

心房細動は、洞結節以外から発生する異常な信号により、心臓の収縮機能が低下して、心房が細かく激しく震えるような状態になってしまうことです。

心房細動で心臓のリズムや心拍数が一定ではなくなってしまったり、心拍数が高い状態になってしまっても一時的なものであれば命に関わることは殆どありません。
しかし、心拍数が高い状態が続くと心臓の収縮機能が低下して心不全を起こすことがあります。また、心房の収縮が速く不規則になってしまうと、心房の中に血液がとどまってしまい血栓ができやすくなるといわれています。

心房細動が起こると、どんな症状がでる?

心房細動が起こっても症状がでない人も多いです。症状がある場合でも、不整脈など脈の乱れを自覚している人もいれば、突然倒れてしまう人いるなど、症状がさまざまであり個人差も大きいといわれています。
心房細動の一般的な症状は、起こり始めに脈がとぶ、動悸、胸が苦しい、突然倒れるなどが挙げられます。これらの起こり始めの症状は時々見られる程度なので、治療しないで放置してしまうことも少なくありません。

しかし、放置して不整脈が長時間続くようになると、胸の痛み、息切れ、めまい、ふらつきなどが起こるようになります。脈の異常はたまにだからと軽く考えないほうがいいでしょう。ときには突然倒れてしまうこともあり、そのような場合には日常生活にも影響がでてきます。

心房細動は体にどう影響する?

心房細動が起きると心臓が規則正しく収縮できないため、血液を全身に送り出す力が低下し、心房内の血液はよどみ、血液の固まりの血栓ができやすくなります。血栓が何かに拍子に一部がちぎれて血液にのって脳や全身の臓器などに運ばれてしまい血管を詰まらせてしまうと、その先に酸素や栄養が送られなくなってしまいます。

心房細動でできる血栓は非常に大きく、太く広い範囲で梗塞を起こしてしまう可能性があるのです。脳の太い血管がつまると合併症として脳梗塞を発症し、突然重い症状があらわれたり、死につながる恐れもあります。一命をとりとめても重い後遺症が残ってしまうことも考えられます。

心不全や高血圧がある人や、75歳以上の高齢者、糖尿病や脳梗塞になったことがある人などは血栓ができやすいので生活習慣を見直して対策したほうがいいでしょう。

合併症・後遺症を防ぐ方法

心房細動は加齢と共に起こりやすくなる不整脈とされていますが、若い人でもストレスや疲労、喫煙や飲酒などで起こりやすくなると考えられています。症状が出始めの初期には自然によくなることも多く、薬で対処もできますが、悪化させないためには、睡眠不足の解消や疲労を溜め込まないようにするなどのセルフケアが必要です。

また、高血圧、心不全、肥満、糖尿病などがある場合は心臓に負担がかかり合併症である脳梗塞を起こすリスクも高くなります。体重は標準体重を目安にして、高血圧などは自覚症状があるなしに関わらずコントロールするようにしましょう。

どんなときに病院へいくべき?

心房細動では、以下のような症状や身体の変化が生じます。

  • 脈が飛ぶような感覚がある
  • 突然動悸を生じることがある
  • めまいや立ちくらみが起こりやすく、失神することがある
  • 脈に触れると拍動が不規則である

とくに、

  • 体がむくみやすい
  • 体を動かすと息切れや動悸がひどくなる

などの症状を伴う場合は心臓に過度な負担がかかって心不全を合併している可能性もあります。
心房細動は早期発早期治療によって心臓への負担や心原性脳塞栓症の発症リスクを減らすことができます。思い当たる症状がある場合は、病院を受診して検査を受けるようにしましょう。

おわりに:心房細動の治療は早期発見が重要。症状が出たらすぐに病院へ

心房細動が起こっても、一時的なものであれば問題ありません。しかし、長期化した場合は心不全や血栓などの原因になり、合併症として脳梗塞を発症する恐れがあります。
なにか不安な症状がある場合は早めに病院を受診し、一度心房細動と診断された人は、合併症を防ぐためにも生活習慣を改善するようにしましょう。

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