記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/22 記事改定日: 2019/1/9
記事改定回数:1回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
不整脈によって動悸や息切れが起こる場合には、どのような原因が考えられるのでしょうか?危険のものはあるのでしょうか?
また市販薬で対処できるのでしょうか?
ここでは、不整脈による動悸や息切れの原因とその対処法について解説します。
不整脈には、突然死に至る危険なものと、症状があまり起こらない無症状のものもあるので、自分の不整脈がどちらに該当するのかを知っておく必要があります。
めまい、気が遠くなる、失神などの症状がある場合は、危険度が高いとされています。不整脈が原因となり、心臓から全身に送られる血液量が減少することで、脳への血流が低下している可能性があります。
動悸が持続する場合、運動した時の息切れなどの症状がある場合は、中程度の危険があるとされています。
脈拍が飛ぶ・抜ける、安静時に心臓の拍動が聞こえるなどの症状がある場合は、正常な反応である可能性が高く、放置しておいても問題ないことが多いです。ただし、症状のみでは詳しい病状がわからないので、医療機関を受診して心電図検査を受けましょう。
不整脈の原因には、以下のものが関係していると考えられています。
「何もしていない時にふらっとする」「急に意識が途切れる。失神する」のような症状がある場合は、放置しておくと危険なタイプの不整脈の可能性があります。
一時的に心臓が停止していたり、極端な頻脈が発生している恐れがあるからです。特に、失神が起きた時には、早急に診察・治療を受ける必要があります。
「脈拍数が1分間40以下で、体を動かすとひどく息切れする」症状がある場合は、脈拍が低下しすぎていて心不全を起こしている恐れがあります。この場合、ペースメーカーが必要になることもあるので、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
原因となる病気が不明な動悸は「精神的ストレス」による場合が多いとされています。
動悸とは、突然心拍が早くなったり、大きな拍動が起きるなどの症状をいいます。一時的な動悸は、緊張や不安感が原因となって起こることが多いです。
人体には、緊張している時に働く交感神経と、リラックス状態の時に働く副交感神経の2つの神経によって働いている「自律神経」があります。そして、この自律神経のバランスが崩れると、心身に影響を与えるとされています。
ストレスで交感神経が活発になると、脳が防御反応を出るのですが、その反応の一つに「一時的な動悸」があるのです。
動悸を起こしやすい行為や状態には、不安、緊張、興奮、羞恥、発熱、飲酒、カフェイン、喫煙、睡眠不足、などがあります。
動悸を緩和する効果がある市販薬として、救心®や牛黄カプセル®、ユンケル心臓薬®など様々なタイプのものが販売されています。
これらの市販薬には、もちろん動悸の症状を改善する効果が期待できる場合もありますが、動悸には専門的な治療を受ける必要があるタイプのものも多くあり、放置すると心不全や脳梗塞を発症したり、突然死を招くこともあります。
それらの不整脈は当然ながら市販薬の服用を続けたからといって改善することはありません。動悸に悩んでいる人は、漫然と市販薬の服用を続けずに、どのような原因で不整脈が生じているのかを病院で検査してもらうようにしましょう。
不整脈により動悸や息切れが起こる場合は、危険な場合と放置しても問題ない場合の2つがあります。失神や気が遠くなるなどの症状がある場合は、特に注意が必要です。また、心室細動や心房細動などのように、基礎疾患がある人や高齢者の場合にリスクが高まるものもあります。ストレスから生じる動悸もあります。
自己判断で問題ないと決めてしまうのは危険ですので、気になる症状がある場合は医療機関に相談しましょう。
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