記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/31 記事改定日: 2018/12/4
記事改定回数:1回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
食欲不振は長く続くと、倦怠感や頭痛、栄養失調などを引き起こすこともあります。健康を保つためには、適度な量をしっかり食べれることが重要です。
この記事では食欲不振の改善方法と予防方法について解説しています。
食欲不振とは、「食べたいと思わない」「食べたいのに、食べられない」という症状のことです。食欲不振によって、倦怠感、頭痛、吐き気などの症状が引き起こされることもあります。
さらに、食欲不振が長期間にわたり本来必要な栄養素を摂取することができないと、栄養素の不足が原因となって、骨がもろくなる等のさらなる症状が引き起こされることもあります。
食欲不振の原因は多岐にわたりますが、ここでは主なものを紹介します。
上記の他にも、夏バテや加齢、薬(痛み止めや抗生物質、抗がん剤など)の副作用も原因となることがあります。
食欲不振を改善するためには、まず原因となる病気がある場合には、その治療を行います。病院での診察の際は、問診に加えて血液検査、超音波検査、レントゲン検査、胃カメラなどの検査が必要に応じて行われます。
ストレスや不規則な生活習慣など病気以外が原因であると考えられる場合には、まずは消化の良い食べ物を少しずつ食べることから始めましょう。大豆やトマトなど、体の疲労回復に効果的な食べ物もを摂取するのもおすすめです。
またストレスや不規則な生活が原因で便秘になってしまうことで食欲不振になることもあります。玄米、キノコ類など食物繊維が豊富に含まれる食べ物を食べて腸の活動を促しましょう。腸が活発に動くことで副交感神経が働きやすくなるためリラックスにもつながります。
食べ過ぎや飲み過ぎなどにより一時的に食欲がない場合には、市販の胃腸薬を服用する方法もあります。その場合は、食欲増進効果が含まれている胃腸薬を選びましょう。
食欲がないときでも、体力を維持するためにしっかりと食事を摂って必要な栄養やエネルギーを補う必要があります。
ここでは、食欲不振のときにおすすめのレシピを3つご紹介します。
柔らかく煮込んだうどんは消化もよく、食欲不振の時におすすめのメニューです。また、生姜には体を温める作用があるため、消化管の血行を改善して消化運動を促す効果が期待できます。
昆布や鰹節で取った出汁にしょう油、みりん、酒などでお好みに味付けした汁を作ります。よく沸騰させたら、刻んだ生姜や鳥ひき肉、豆腐、お好みの野菜を投入して柔らかくなるまでよく煮込み、最後にうどんを投入して味が染み込むまで煮込めば完成です。
固形物を受け付けないときは、細かく刻んだ野菜を柔らかく煮込んだスープがおすすめです。
キャベツ・人参・セロリなどお好みの野菜とベーコンやソーセージなどをできるだけ細かく刻んで水を沸騰させた鍋に投入して十分な時間煮込みます。
具材が柔らかくなったら、コンソメやしょう油でお好みに味付けして完成です。
胸焼けや胃もたれなどが原因の食欲不振には、冷たくさっぱりしたメニューがおすすめです。しかし、アイスや冷たい飲み物などだけでは十分栄養を摂ることができませんので、冷やしおでんを取り入れてみましょう。
トマトは熱湯をかけて湯剥きします。おでんの出汁にトマトを丸ごと入れて十分に煮込んで味を染み込ませ、冷蔵庫で冷やせば完成です。オクラなどの野菜をプラスするのもおすすめですよ。
食欲不振に陥らないようにするには、原因となるものを日常生活の中でできるだけ予防していくことが大切です。
以下の点を意識しながら、規則正しい生活を送るように心がけてみてください。
食欲不振には、予防と早めの対処が肝心です。長引く場合やセルフケアでの解消が難しい場合には内科や胃腸科、消化器科を受診してください。
内科等で原因が特定できなかった場合、ストレスが原因となっていると思われる場合には、心療内科の受診も検討してみましょう。
※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。
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