記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/2/19 記事改定日: 2018/12/4
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
食欲不振には様々な原因があり、深刻な病気が隠れていることもあります。
この記事では、食欲不振の原因を解説しています。そのほか、予防法と対処法の紹介もしているので参考にしてください。
食欲不振の原因は、食道や胃腸など、消化器官の不調や病気だけが原因ではありません。
慢性腎不全や脳血管障害、うっ血性心不全、甲状腺機能低下症などの消化器疾患以外の病気が食欲不振の原因になることもあるのです。
また、血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上がると、満腹中枢を刺激して食欲が起こらなくなります。
精神的な要素も食欲に大きな影響を与えます。辛いことがあった日は食事が進まないという人も多いでしょう。
その日のメニューが嫌いなものであって食欲がなくなる人もいると思います。
ただし、このような原因で発生する食欲不振は一時的なものであり、悩みが解消されれば食欲不振もなくなるので大きな問題になる可能性は少ないと思われます。
ただし、うつ病などの心の病気が原因で起こる食欲不振は長期化することも多く、ひどいときには体重が著しく減ってしまい、健康を害してしまうこともあるので注意しましょう。
食欲不振は日常的にありふれた症状であるため、適切な検査・治療が行われずに放置されがちな症状の一つです。
しかし、食欲不振は消化管の重篤な病気や、うつ病などの精神疾患が原因で引き起こされていることがあります。
何らかの病気による食欲不振はできるだけ早くに専門的な治療を受ける必要があります。以下の症状に多く当てはまる場合は、病院を受診するようにしましょう。
消化器の不調や病気が原因で食欲不振になっている可能性があるので、まずはヨーグルトやスムージーといった消化の良いもの少しずつ食べるようにししてください。たくさんの量を無理して食べる必要はありません。食べれるようであれば、玄米や豚肉、豆類など、栄養価の高い食材を選ぶようにしましょう。
また、ウォーキングや水泳などの適度な運動をしたり、ストレス解消のために気分転換をすることで食欲が回復することもあります。
ただし、病気が原因で食欲不振になっている可能性があるので、早めに病院を受診して体や心に不調や病気がないか検査してもらいましょう。
ストレスで食欲不振になる可能性があることは、前述していますが、その他にも夏バテや睡眠不足、お酒の飲みすぎなどが原因で食欲がわかないこともあります。
とくに寝不足や暴飲暴食など、生活のリズムを乱すような生活習慣を続けていると、自律神経のバランスが乱れやすくなってしまい、胃腸の不調や食欲不振を招きやすくなります。
普段から規則正しい生活を送るように心がけることが、食欲不振の予防と回復の鍵になるでしょう。
食欲不振は、消化器系の不調や病気が原因になることもあれば、精神的なことが原因になることもあります。また、生活習慣の乱れで自律神経機能が低下することで起こることもあります。
食欲不振になったときは、まず病気が隠れていないかの確認のために、早めに病院を受診しましょう。そして、生活習慣を見直し、食欲不振が起こりにくい体作りに努めてください。
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