大人の手足口病の特徴は喉の痛み!? その対処法とは?

2017/11/13 記事改定日: 2018/3/6
記事改定回数:1回

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

子供の病気といわれている手足口病ですが、大人もかかる可能性があります。
しかも、大人が手足口病にかかると喉の痛みが強くなり重症化する傾向があるといわれています。
今回は大人の手足口病の特徴と、それによる喉の痛みへの対処法をお伝えします。

手足口病とは

手足口病とはウイルス感染による感染症です。
感染するのは主に子供で例年の感染患者のうち9割前後が5歳以下の乳幼児ですが、まれに大人が感染する場合もあります。
手足口病は夏に流行することが多く、7月ごろに患者数が最も多くなります。幼稚園や保育園などの幼児が集まる場所で集団感染することもある感染力の強い病気ですが、多くの場合は安静にしていれば風邪と同じように徐々に軽快します。軽い症状だけで済む場合が多いですが、まれに合併症を引き起こすこともあります。

一般的な手足口病の症状

手足口病ではウイルス感染後3~5日後に口の中、手のひら、足の裏などに3mm程度の小さい発疹が出てきます。
一般的には発疹が出る前に発熱することが多く、38℃以上の高熱が続くことはほとんどないといわれています。
手足口病は数日間のうちに治ることが多い病気ですが、髄膜炎、脳炎などの合併症や心筋炎などの症状が出る場合もあるので注意が必要です。

手足口病の原因と感経路について

手足口病の原因となるウイルスは主に、コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)、コクサッキーウイルスA10などです。感染経路としては、接触感染、飛沫感染、糞口感染などが挙げられます。
その中でも大人の手足口病の感染は、子供が保育園や幼稚園から持ち帰ったウイルスによる接触感染によって起こることが多いです。
たとえば、すでに手足口病に感染している子供のオムツ交換した後の手洗いが十分ではなく、手指にウイルスが残ったまま食品を触ってしまうと、糞口感染によって手足口病になる危険性があります。
症状が現れていない潜伏期間にもウイルスは存在しているので、発症が確認されていなくても、オムツ交換をした際には必ず手を洗う習慣をつけましょう。

大人が手足口病を発症した場合、症状にどんな特徴がある?

大人が手足口病に感染すると、子供と同じ症状に加えて異なる症状が出ることもあります。
どのような特徴があるのかを見ていきましょう。

症状が重症化しやすい

子供の手足口病は最初に白い水泡性の発疹が口内に表れ、その後手や足にも2~3mmの発疹が出現します。口内は強い痛みをともなう口内炎のような状態で、手や足の発疹は痛みがない場合もあります。また、発熱しても38度以上の高熱にならないことがほとんどです。
しかし、大人が手足口病に感染すると症状がより重くなり、他の症状が表れることが多くなります。

発熱する割合が高い

大人の場合は発熱する割合が高く、その中でも3割程度は40℃近い高熱が出ることがあります。

喉に強い痛みが現われる

口内の発疹が舌の付け根や喉の奥にもでき、強い痛みをともないます。また手や足にできた発疹も痛みをともない、物を持ったり靴下を履くといった行動が困難になりやすいです。

かゆみがある

水泡が口の中にできた後に、口内だけではなく手のひらや足の裏などにも広がります。
そして、手や足にできた発疹が痛みだけではなくかゆみを発症する場合もあります。

爪が弱くなったり剥がれやすくなる

指先や手にできた発疹がかゆみを持ち、その影響で症状が治まった1~2か月後に爪が弱くなったり剥がれてしまう症状があらわれることがあります。

大人の手足口病による喉の痛みの対処法とは?

上の項目で説明したように、大人の手足口病には子供の症状とは異なる特徴があります。
ここでは、その中でも特徴的な「喉の痛み」への対処法をご紹介します。

うがい&水分補給をする

喉が痛くて何も口にしたくないかもしれませんが、喉に潤いを与えないと余計に喉の粘膜が乾燥して痛みが悪化する可能性があります。定期的にうがいをして喉を潤すようにしましょう。
また、水分補給をしないと脱水症状を起こす可能性が高くなります。少しずつでも良いので、水、ぬるま湯、経口保水液などを飲むようにしてください。

刺激の少ないものを食べる

喉の痛みが出ている間は、おかゆやうどん、ゼリー、ヨーグルト、プリン、スープなどの刺激の少ない食べ物を口にするようにしましょう。

我慢できない場合は病院を受診

手足口病は特別な治療法がない病気ですが、喉の痛みが我慢できない場合は病院を受診しましょう。症状によっては薬が処方されることもあります。

手足口病になっても出社・出勤は可能?

手足口病は学校保健安全法による出席停止が義務付けられている感染症ではないため、子どもは症状が回復すれば登園・登校が可能です。同様に、大人が感染した場合も診察して出社・出勤を停止するよう言われることはほとんどありません。
しかし、手足口病は咳やくしゃみなどで飛沫感染するため、出社・出勤・外出するときにはできるだけマスクを着用し、感染拡大を防ぐよう配慮しましょう。

おわりに:大人の手足口病は喉が痛くなりやすい&糞口感染に注意!

手足口病は主に子供がかかるウイルスの感染症ですが、大人も感染する可能性があります。
そして大人が感染すると、強い喉の痛みがみられ、食事を十分にとれなくなってしまうことも少なくありません。手洗い・うがいなどの日頃からできることをきちんと行ない、感染を未然に予防しましょう。
また、大人は乳幼児のおむつからの糞口感染によって手足口病を発症する傾向が高いので、おむつを処理した後には特に石けんで念入りに手洗いをしてください。

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