急性喉頭炎の症状の特徴とは?感染したときの注意点とは?

2017/11/27 記事改定日: 2018/12/18
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

急に咳が出るようになったり、声がかすれたりするときは急性喉頭炎(きゅうせいこうとうえん)かもしれません。
この記事では、急性喉頭炎、症状や原因、治療法などの全般的な情報をお届けします。

急性喉頭炎ってどんな病気?急性咽頭炎とは何が違うの?

急性喉頭炎は、のど仏あたりの喉頭という部分に炎症が起きる病気です。急性喉頭炎と混同しやすい病気に急性咽頭炎がありますが、急性咽頭炎は食べ物の通り道になる咽頭が炎症を起こすのに対し、急性喉頭炎は空気の通り道となる喉頭が炎症を起こすという違いがあります。

急性喉頭炎の特徴は、声がかれたり咳が出たりすることです。風邪などのウイルスが原因となることが多く、風邪の部分症状としても現れ、「のど風邪」などとも呼ばれています。風邪をひいたときに出る咳や声がかれる症状は、急性喉頭炎が引き起こしたものです。

喉頭が炎症を起こすとウイルスに感染しやすい状態になり、副鼻腔炎や扁桃炎、咽頭炎などの合併症を起こす可能性があるので注意が必要です。

急性喉頭炎の症状とは

急性喉頭炎の主な症状は、声のかすれや乾いたような咳ですが、合併する病気によりさまざまな症状を伴います。

鼻炎や副鼻腔炎を合併したときは鼻水や頭痛、扁桃炎や咽頭炎を合併したときは、喉に痛みを感じ発熱することもあります。急性喉頭炎が悪化すると喉の腫れがひどくなり、呼吸が苦しくなる場合もあるので要注意です。

赤ちゃん・子供は急性喉咽頭炎にも注意

赤ちゃんや子供は体の抵抗力が弱いため、ウイルスや細菌に感染しやすくなっています。喉は鼻や口から吸いこんだ病原体が感染しやすい場所であるため、しばしば急性咽頭炎を引き起こすことがあります。

赤ちゃんや子供の急性咽頭炎の症状は、高熱・喉の痛み・咳・痰などです。
まだ自分の症状を訴えることができない乳幼児では、喉の痛みによる哺乳量や食事量の低下が急性咽頭炎のサインとなることもあります。また、高熱や水分摂取量減少の影響で、容易に脱水状態になりやすく、悪化すると入院治療が必要になることも少なくありません。

赤ちゃんや子供の急性咽頭炎で最も注意が必要なのは、溶連菌感染症です。小さな子供の溶連菌感染症では、高熱や喉の強い痛み、倦怠感、イチゴ舌などが現れますが、これらの症状がよくなったとしても発症後二週間ほどで腎炎を引き起こすこともありますので注意しましょう。

溶連菌感染症は治ったあとも経過観察が必要です。また、早めに治療を開始した方が腎炎などの合併症を引き起こすリスクが低くなりますので、溶連菌感染症が疑われる症状が見られた場合は速やかに病院を受診しましょう。

急性喉頭炎の治療中の注意点は?

急性喉頭炎の治療法は、原因や症状によって異なります。

まず原因が細菌感染の場合は、どの細菌に感染しているのかを特定してから、それに合う抗菌薬で治療していきます。炎症を抑える消炎薬や咳止めの薬など、合わせて処方された薬を数日間しっかりと服用し、治療していきましょう。

そのほか、ネブライザーによる吸入治療が行われる場合もあります。声がかれている場合は、喉に負担をかけないように、できるだけ声をださないようにして喉を安静に保つことも必要です。また、タバコが原因なら禁煙をすることが大切です。

急性喉頭炎は予防できる?

急性喉頭炎の原因として多いのは、風邪などのウイルスや細菌感染ですが、他にもタバコの煙を吸ったことや声の出しすぎ、PM2.5や黄砂などといった外的な要因もあります。自分でできる予防として、喉へ刺激を与えるものを控える、マスクの着用、帰宅時のうがい、部屋の加湿といったことを行いましょう。すでに急性喉頭炎を起こしている場合は、今以上に悪化しないよう対策をしましょう。

おわりに:喉に異変を感じたら、早めの受診と対策で悪化を防ごう

咳や声がれや息苦しさなど、喉に違和感があるようなら医療機関を受診し、症状が悪化しないよう早めに治療を開始することが大切です。また、喉の状態が回復にむかっているかどうか経過観察をし、症状が重くなったり、長く続くようであれば再度受診をしたほうがよいでしょう。

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