足関節(そくかんせつ)脱臼骨折とは ~ 足首の関節に起こる ~

2017/11/27

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

足関節(そくかんせつ)脱臼骨折とは、足首のくるぶしに起こる骨折で、足の骨折でよく起こる骨折です。足を着いて歩行すると痛みが走るので、日常生活にも支障をきたします。この記事では、その足関節脱臼骨折の症状や原因、治療法などの情報をお伝えします。

足関節(そくかんせつ)脱臼骨折とは

足首のことを、医学的には足関節と呼びます。つまり足関節脱臼骨折とは、足首のくるぶし部分の骨折のことで、足首の骨が折れたりずれたりしている状態です。特に、脱臼を伴い骨折する場合に足関節脱臼骨折と呼びます。

足関節脱臼骨折は足首の骨に全体重がかかった場合に起こりやすく、靭帯にも影響を及ぼすことがあります。足関節脱臼骨折に多いのは、外くるぶしの外果骨折や内くるぶしの内果骨折です。

足関節脱臼骨折が起こる原因は?

足関節脱臼骨折は、足を踏み違えた時や転んで足をひねってしまった時、階段や高い所から落ちた時、交通事故などで外から足首に強い負荷が加わり、ねじりが足関節まで加わった時などに、足の内側や外側に全体重がかかってしまったことが原因で起こります。

足関節脱臼骨折は足の骨折の中でも最も頻度の高い骨折で、スポーツをしている時や日常生活でちょっと足を捻ったというような時でも骨折してしまうことがあります。

足関節脱臼骨折が起こると、足はどんな状態になる?

足関節脱臼骨折が起こると、足首が痛くて動かせなくなり、歩行困難になることがほとんどです。歩こうとすると痛みが走り、足首が腫れて赤くなり、熱をもちはじめます。腫れが強くなってくると水ぶくれができて、破れると淡黄色の液が出てきたり、骨折がひどいと皮膚を突き破って外に出て出血したりすることもあります。

軽症の場合、歩けることもありますが、痛みや腫れが続く時は足関節脱臼骨折を疑いましょう。足関節脱臼骨折の診断はレントゲン検査やCTで行います。

足関節脱臼骨折が起こった場合の治療法は?

足関節脱臼骨折が起こった場合、ギプスやシーネで固定をする保存治療か、外科手術による手術的治療が行われます。靭帯が切れておらず、骨折があってもズレまで生じていない場合は、ギプスやシーネで患部を固定する方法で治療可能です。手術的治療を行う場合は、骨折した骨を元の位置に戻し、足関節を動かしても骨がズレないようネジやボルト、金属板などで骨を固定し、靭帯の損傷があれば同時に修復する手術を行います。手術後もシーネによる固定をすることもありますが、手術後に血栓ができないよう、足を持ち上げたり動かしたりする練習を始めます。

体重をかけて歩くのには早くても3~4週間程度かかります。また必要に応じて、理学療法や作業療法のリハビリを行うので、専門家の指示に従い適切な治療を受けましょう。

おわりに:早急に専門医に診てもらいましょう

足関節脱臼は比較的よく起こる骨折です。正しい治療を行わないと、歩く時に痛みが残ったり、関節がすり減ったりして、後遺症が残る可能性があります。歩行が困難になるほど重症の場合は、なるべく足を動かさないようにして早急に専門医や緊急外来を受診しましょう。軽症の場合でも、正しい診断と治療を受けることが重要です。「痛いけれど歩けるから大丈夫」と自己判断せず、早めに専門医に診てもらいましょう。

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