ギプスで「困った!」を解決するためのヒント

2017/1/13

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東大医学部卒、医学博士

三上 貴浩 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

ギプスは骨折しない限り装着しないため、慣れるまでは何かと落ち着かないもの。ここでは、ギプスを装着することになった人が感じやすい「困った!」を解決できそうなヒントをいくつかご紹介します。

ギプスをしていることが気になって仕方がない

ギプスを装着したばかりの時は、違和感を強く感じることがあります。数日で慣れますので、気にしすぎないようにしましょう。

ギプスと接触している部位が痛い場合、ギプスと擦れてしまっている可能性があります。ギプスによる圧迫がきつすぎて痛みが出ることもあります。こういった場合は、早めにギプスを巻いてもらった医療機関に相談しましょう。

痛みがひかない

骨折をするほどの怪我では、炎症が強く、腫れてしまい、痛みがしばらく続きます。特に腫れが強い場合は、腕や足の下に枕などを置き、心臓の上に持ち上げてください。挙上することで腫れが少し引き、痛みの軽減に役立ちます。

通常は痛みは日ごとにおさまってくるはずですが、数日経っても全然痛みがひかない場合は、医師に連絡してください。

痛みが強い場合は、適切な量の範囲内で鎮痛薬を使ってください。

 

 

ギプスの中がかゆい

ギプスは蒸れやすいので、肌がかゆくなることがあります。しかしギプスの中に先の尖ったものを入れて、かゆい部分をかくことはあまりオススメできません。

まずはかゆくならないように、ギプスの中の通気性を良くすることが大切です。特に汗をかいたときや、シャワーを浴びてギプスの中に水が入ってしまったようなときは、しっかりと乾かせてください。

 

ギプスから変なにおいがする

ギプスは蒸れやすいので、臭ってくることもあります。臭う前に、ギプスの中の通気性を良くして、においを防ぐことが大切です。なお、臭いからといって消臭スプレーをふりかけたり、脱臭剤をギプスの中に無理やり入れようとしないでください。

入浴したい

ギプスを装着したときに、医師に「水に濡らしてはダメですよ」と言われたと思います。その理由は2つあります。グラスファイバー製のギプスの場合は水に濡れても問題ないのですが、石膏のギプスは濡らすと劣化します。また他の理由としては、ギプスの中に水が入ると乾きにくく、不衛生になるからです。

シャワーを浴びるときは、ビニールなどでギプスを覆う必要があります。
ギプスを水から守る方法として、ビニール袋をギプスの上に巻いてゴムバンドなどで固定する方法や、防水ギプスカバーを使ったりする方法があります。また、もしギプスが濡れてしまったら、ドライヤーで内側のパッドを乾燥させてください。その際、風の温度設定は低くし、ギプスの外側から風を送り込むようにしてください。

ギプスがきつい/ゆるい

ギプスがきつすぎたり、患部の腫れが引いてゆるくなってきたりしたときは、医師に連絡してギプスを調整してもらってください。決して自分で調整しようとしないでください。

また、ギプスがじゃまだからといって、部分的に切り落としたりしないでください。切り落とした部分が皮膚にあたって、怪我をする可能性があります。またギプス自体のひび割れや破損など、ギプスが壊れる可能性が高くなります。不快な部分があるときは、小さなタオルや柔らかい粘着テープなどで調整してください。

おわりに

ギプスをつけた状態でも快適に過ごすためには、ギプス自体やその中を清潔に保つことが大切です。ギプスが濡れないよう気をつけながら、丁寧に洗ってください。また、ギプスで固定している周辺の皮膚に炎症やかゆみ、または痛いところがないかもチェックすることが大切です。

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