橈骨遠位端骨折は年齢によって特徴や対処法が違う!

2017/12/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

橈骨遠位端骨折とは、いわゆる手首の骨折です。高齢者に起こりやすい骨折といわれていますが全ての年齢の人に起こる可能性があり、年齢ごとに特徴や対処法が違ってきます。この記事では橈骨遠位端骨折の年齢ごとの特徴について解説しています。

橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)は転んだときに起こる骨折

橈骨遠位端骨折は、何かにつまずいて転んで無意識に手をついたときに起こりやすい骨折です。一般的には高齢者に多い骨折といわれていますが、どのような年齢でも起こり得ます。

他の骨折と同じように、手首に強い痛みと腫れが現れます。治った後も手首が動きにくくなってしまったり、変形してしまうこともあります。強い痛みが出るので放置することはないかと思われますが、すぐに治療をしないと後遺症が出やすくなります。転んだときに痛みや違和感がある場合は、すぐに整形外科に行きましょう。

橈骨遠位端骨折の年齢による分類について

橈骨遠位端骨折は年齢によって原因や症状の特徴が違ってきます。

子供は走っているときやスポーツ時の転倒で骨折することが多く、骨膜が厚いためポキンと折れずにミシミシと折れていくのが特徴です。また、大人と違い、ある程度曲がって骨がつながっても少しずつ本来の形に修復されていきやすいといわれています。

青壮年の主な原因は、バイクの転倒事故や高所からの転落などです。大きなズレが見られたり関節内に折れた骨が入り込んでしまったりするなど、重症度が高くなることが多いといわれています。

高齢者は骨がもろくなっているために、転んで手をつくときに橈骨遠位端骨折が起こりやすいようです。高齢者はちょっとした段差や布団などに足が引っ掛かって転倒することも多いので、頻発しやすくなるといえるでしょう。

それぞれの対処法とは?

子供の橈骨遠位端骨折は多少ずれてつながっても本来の形に戻っていくため、シーネ固定やギプス固定などの保存療法で回復が見込めることが多いといわれています。ただし、大きくずれてしまった場合は、手術が必要になる場合があります。

働き盛りや行動範囲が広がる青壮年では、ズレが大きいものや関節内に骨折した骨が入ってしまうような重症例が多いため、後遺症を予防するためにも手術での治療が主となる傾向があります。靭帯の損傷が合併しているときは、その治療も同時に行っていきます。

高齢者の場合はギプスなどの保存療法も有効ですが、症状によっては金属プレートを用いた手術治療を行います。軽い衝撃で骨折するためズレが少ないことが多く、術後早い段階でリハビリに取り組むことができるケースが多いといわれています。ただし、高齢者の場合は骨折の程度が軽く、手指が動かせるからと放置してしまうこともあるため注意が必要です。

おわりに:転んだ後の手首の痛みは、早めに病院で診てもらおう!

橈骨遠位端骨折は、受傷後すぐに治療をしないと骨の変形などの後遺症が出る可能性があります。変形をした場合は痛みが長期化し、動きに支障がでるなどの機能障害も起こりやすくなります。そのため、疑わしいときは自己判断せず、必ず整形外科を受診しましょう。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

ギプス(8) 骨粗鬆症(35) スポーツ障害(25) 交通事故(13) 橈骨遠位端骨折(2)