骨肉腫の初期症状とは!?早期発見のためにチェックしよう!

2018/2/19 記事改定日: 2018/6/22
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

骨肉腫は、骨にできるがんです。がんなので、全身に転移すれば命に危険が及ぶ可能性があります。この記事では、骨肉腫の初期症状と早期発見・早期治療の重要性について解説しています。

骨肉腫とはどんな病気?

骨肉腫は、骨に出来る腫瘍であり、全ての腫瘍の中でも比較的若い世代が発症しやすいという特徴があります。大腿骨や股関節、膝骨や脛骨など下半身の骨に発症するケースが多く、次いで肩や顎、骨盤や背骨に現れることもあります。

一昔前までは、骨肉腫と診断されると当該部位の早期切断をすすめられることが多かったといわれています。治療後に肺などに転移したりすることがあったり、手足を切断することへの抵抗感から治療が遅れ、5年生存率も10%~15%と低い数値を推移していました。しかし最近では、切断以外の治療法が確立されたことで、進行度合いによっては切断しなくても治療が出来るようになり、また生存率も飛躍的に高くなったといわれています。

骨肉腫は初期症状に気づきにくい?

骨肉腫の発症が気がつきにくい一番の原因は、膝や肩、腰、背中など、日常生活の中で痛みが起こりやすい部位に痛みが発症しやすいことが挙げられるでしょう。また発症部位によっては、骨肉腫による腫れがわかりにくい場合があることも原因になります。

そして骨肉腫の症状は、筋肉痛や関節痛などと似た痛みが起こります。さらに進行して腫れや発熱などを発症したとしても、深刻に考えず市販の薬や湿布に頼ってしまうことも少なくないでしょう。
関節が動かせないくらいの痛みや異常なほどの腫れが現れてから初めて医療機関を訪れて、骨肉腫とわかる人も多いといわれています。
骨肉腫は育ち盛りの子供の発症例も多く、部活などでスポーツに励んでいる子供は筋肉痛や一時的な関節痛を勘違いしてしまうこともあるといわれています。

骨肉腫の初期症状 ― 早期治療のためにチェックしてみよう!

どこの部位に骨肉腫が発症しても、まずは該当箇所が軽く痛むことから始まります。このときには成長やスポーツに伴う関節痛や筋肉痛と勘違いするほどの痛みであり、多くの人はそれほど気にすることはありません。
やがて痛みと共に腫れや発熱を発症するようになり、ここで医療機関へ訪れることが出来れば、比較的早期に治療を始めることができるでしょう。ただ、この時点でもまだ関節痛や筋肉痛と勘違いしてもおかしくはない程度の痛みであることが多いといわれています。

さらに骨肉腫が進行すると、たとえば膝の関節であれば膝を曲げる度に痛くなり、やがて曲げられないくらいの痛みを伴うようになります。

初期の痛みと腫れの段階で医療機関を受診することが重要です。気になる症状があるときは軽視せず、早めに医療機関で検査してもらうように心がけてください。特に子供は、自分の症状をうまく伝えることができないことも多いので注意しましょう。

骨肉腫のサイン ― 初期症状のチェックリスト

骨肉腫は早期発見・早期治療によってよりよい予後を期待することができます。
しかし、初期症状は「筋肉痛」や「関節痛」を勘違いされることも多く、病状が進行してから病院を受診することも少なくありません。このため、次のような症状が一か月以上続いている場合には、看過せずに整形外科を受診するようにしましょう。

  • 膝や肩の関節付近に鈍痛が生じ、鎮痛剤を飲んでも治らない。
  • 関節から少し離れたところも痛むことがある。
  • 安静にしていても痛みが生じる。
  • 打撲などの外傷がないのに、痛みがある部位が腫れて熱感を持つ。
  • 歩いたり、肩を回すと関節が突っかかるような違和感がある。

おわりに:気になる症状があった場合はできるだけ早く病院で診てもらおう

骨肉腫に関する医療の技術は以前に比べて飛躍的に進歩し、現在では生存率も高い数値を推移しています。それでも、治療が遅れて全身に転移してしまえば、生存率を下げることになってしまいます。
骨肉腫の初期症状は普通の関節痛や筋肉痛などと似ているので見逃しやすいので、気になる程度の症状でも軽く考えず、早めに医療機関を受診しましょう。特に成長期の人ややスポーツに励んでいる人などは「いつもの痛み」と勘違いしやすいので注意が必要です。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

関節痛(24) がん(93) 骨肉腫(10) 骨痛(1) がん治療(1)