低血圧の症状をチェック!!原因を調べて根本改善を目指そう!

2018/2/19 記事改定日: 2018/2/22
記事改定回数:2回

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

低血圧になると、立ち上がったときにフラフラしたり、めまいや頭痛など、様々な症状が現れます。この記事では、低血圧の種類や症状、診断基準について解説しています。低血圧かどうか確認できるチェック項目もあるので、低血圧の症状の根本改善に役立ててください。

低血圧とは?

低血圧とは、血圧が低い状態のことです。低血圧になっても、はっきりとした症状が現れないこともありますが、一般的にはめまいや頭痛、肩こり、耳鳴り、胃もたれ、動悸などの症状が現れます。
高血圧ほど厳格な基準はありませんが、WHOの基準では、収縮時血圧(上の血圧)100mmHg以下、拡張期血圧60mmHg以下のものを低血圧としています。

低血圧の種類

低血圧の分類方法には様々なものがありますが、原因となる病気がない本態性低血圧(一次性低血圧)、心臓の病気やホルモン異常などの原因疾患がある症候性低血圧(二次性低血圧)、起き上がったり立ち上がったときに貧血症状が現れる起立性低血圧に分けることができます。

低血圧の症状は種類別で違うの?

低血圧の症状は、上記で紹介しためまいや頭痛、肩こり、動悸などの症状が現れます。3種類とも症状は共通していますが、一部違うところもありますので下記で種類ごとの違いを紹介していきましょう。

本態性低血圧(一次性低血圧)

本態性低血圧は低血圧のなかで最もは発症者が多く、そのうちの1割から2割程度に症状が現れるといわれています。めまいや頭痛、肩こり以外にも、倦怠感や疲れやすさ、集中力の低下などの症状が現れることがあります。
また、手足の冷えや不安症などの自律神経系の症状や食欲不振や下痢、便秘、嘔吐などの消化器系の不調が現れることもあります。

症候性低血圧(二次性低血圧)

症候性低血圧の症状の現れ方は、何が原因になっているかや原因となる病気や障害の重症度によって変わってきます。
出血などで血液量が低下したり、脱水症を起こしたり、敗血症や心不全、薬物中毒などが原因の場合は急性症状が現れ、内分泌器官や代謝機能の異常、神経の病気では慢性的にゆっくり症状が進んでいく傾向があるといわれています。

起立性低血圧

起立性低血圧は「脳貧血(のうひんけつ)」と呼ばれることもある低血圧です。何らかの原因で血圧のコントロールがうまくいかない状態になっているため、急に立ち上がるなどの体勢変化に対応できず脳への血流が足りなくなってしまうことで症状が起こります。
立ちくらみがしたり、長時間立っているときにめまいや耳鳴りがしたり、目の前が暗くなってしまったりするなどの症状が現れ、ときには失神してしまう場合もあります。

「低血圧だから起きれない・・・」は言い訳じゃないの?

朝どうしても起きれないという人の全てが低血圧が原因とは限りませんが、低血圧の症状として「朝なかなか起きれなくなる」場合があることは事実です。
つまり、低血圧で朝起きられないというのは、言い訳ではない可能性があります。低血圧の症状は、同じ悩みを持つ人でないと理解しにくいため、ときには「怠けたいから言い訳してるんじゃないか」と責められてしまうこともあるかもしれません。
症状を根本から解決するためにも、周囲の人から理解を得るためにも、まずは病院で検査してもらい低血圧の原因をはっきりさせましょう。

低血圧かどうかチェックしてみよう!

低血圧症になると血圧が低いためにすぐに疲れてしまいやる気があっても動けないといった症状がでます。また、上記で紹介したように、めまいや頭痛、耳鳴りが続くこともあります。

一般的には、下記のような症状があるときは、低血圧の可能性があるといわれています。病院へ行ったほうがいいかどうかの目安にしてください。

・常に疲れやすく、だるさを感じている
・立ちくらみや急に姿勢を変えたときにふらつくことがある
・めまいや耳鳴り、頭痛や頭重感がある
・肩こりに悩まされている
・手足の冷えがある
・お風呂に長く浸かったり、運動をすると気分が悪くなる
・予期せずに心臓がドキドキすることがある
・食が細く、胃もたれを感じることが多い

気になる症状があるときは早めに病院へ

上記でも説明しましたが、低血圧には厳密な基準がありません。前述した「収縮期血圧100mmHg以下、拡張期血圧60mmHg」という基準についても、医師によって多少違いがあります。
低血圧かどうかの判断は、上記の基準値と低血圧が原因と思われる症状がどの程度現れているかを確認し、総合的に判断していきます。

数値的には低血圧であっても、自覚症状がない場合や症状があっても生活に支障をきたすレベルではない場合には、特に治療の必要がないといわれています。ただし症候性低血圧のように、原因疾患がある場合は原因となる病気の治療が必要になります。
低血圧は、本態性低血圧か症候性低血圧かどうかの鑑別が必要です。血圧を測ったときに低血圧気味といわれたことがあったり、めまいや耳なり、立ちくらみなど、上記で紹介した症状が起こる場合は、早めに病院で検査してもらいましょう。

おわりに:低血圧は原因を見極める必要がある。早めに病院でチェックしてもらおう

低血圧は、症状がなかったり軽症のものであれば緊急に命を脅かすことはないため、特別な治療をせず経過観察になることが多いです。ただし、症候性低血圧のように病気が隠れているものもあります。低血圧が疑われる症状がある場合は、早めに病院でチェックしてもらい、適切な治療を受けるようにしましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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