チアノーゼを放っておくとどうなるの?

2017/12/21

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

チアノーゼとは、酸素が不足することで顔色や指先、爪、唇など、皮膚や粘膜が青白くなってしまうことです。病気が原因で起こることもあれば、寒さなどが原因のこともあります。この記事ではチアノーゼの原因と放っておくことの危険性について解説しています。

チアノーゼはどんな病気?

チアノーゼとは、血液中の酸素が不足してしまい皮膚や粘膜が青紫色に変化してしまうことです。紫藍症や青色症とも呼ばれます。血液中のヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ役割を担っています。ヘモグロビンは酸素と結合することで赤色になりますが、酸素と結合できないヘモグロビンは青みがかかった色になります。何らかの理由で酸素が不足し、酸素と結合できないヘモグロビンが増えると、その色が反映されて皮膚などが青白くなるのです。

チアノーゼには、血液中の酸素濃度が原因で起こる中心性チアノーゼと、何らかの理由で血管の血流が阻害されて起こる末梢性チアノーゼ、ヘモグロビン異常が原因で起こる血液性チアノーゼの3種類があります。

チアノーゼの原因とは?

チアノーゼの原因は、種類によって異なります・

末梢性チアノーゼの原因

末梢性チアノーゼは、末梢血管の循環が悪くなると発症します。寒い場所に長時間いたり、冷たい水や氷などに長く触れていると発症し、顔色が悪くなったりくちびるが紫色になったりします。一時的に血流が悪くなることで発症することが多く、原因となる状況や環境を変えることで回復することが多いです。

中枢性チアノーゼの原因

中枢性チアノーゼの場合は、気道閉塞や呼吸器障害、肺活量の低下など呼吸器系の障害と、先天性チアノーゼ型疾患や動静脈奇形などにより肺循環系から供給される酸素を上手く取り込むことができなかった血液が体内に循環してしまう心血管系に障害が発生している可能性が高いといわれています。

血液性チアノーゼの原因

血液性チアノーゼは、メトヘモグロビン血症が原因になることが多いといわれています。メトヘモグロビン血症には、中毒性のもの、薬剤性のもの、先天性のものがあります。

チアノーゼを放置するとどうなるの?

チアノーゼ単独で死亡に繋がることはほぼありませんが、特に外因が無いのにチアノーゼの症状が出た場合は心臓か肺に異常が起きている可能性があります。放置しておくと酸素不足が進み、歩行が困難になったり、最悪の場合うっ血性心不全になってしまうおそれがあります。
さらに既に何らかの持病を持っている場合は、チアノーゼの全身合併症により他の病気の罹病率が上昇する危険がある他、全身の機能に影響がでる危険性も高まります。また指先の形が太鼓を叩く「バチ」のように先端だけが太くなる「バチ指」になることもあります。

おわりに:症状に気づいたら早めに治療を始めよう!

このように、チアノーゼ自体は軽度な症状ですので、症状が出たらまずは体を温めて安静にし、可能であれば酸素吸入することが大切です。これらの処置を施しても効果が現れない場合は放置しておくと重大疾患を引き起こす可能性があるため、早めの治療と共に原因を究明することが大変重要です。

最初は軽い症状でも、そのままの状態が続くと手術をしても元に戻らない状態になってしまうことがあるので、楽観視せずに早めに病院で診察しましょう。

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