いざという時に慌てないように…スポーツ外傷の応急処置を知ろう!

2017/12/22

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東大医学部卒、医学博士

三上 貴浩 先生

スポーツ外傷とは、スポーツ中に転倒したりぶつかったりしたことが原因で起こるケガです。子供の部活動や大人の趣味の運動など、年齢性別に関わらず起こる可能性が高い身近な外傷といえるでしょう。この記事では、スポーツ外傷の応急処置についてまとめています。

スポーツ外傷はどんなケガのこと?

スポーツをしているときに、体の特定の部位に極端に負荷がかかり、その部位を損傷することを「スポーツ外傷」といいます。

けがの内容としては、体の表面よりも骨・腱・靭帯・筋肉など、体の内部に損傷を受けやすいのが特徴です。
また、主婦や工場作業員の「テニス肘」など、スポーツをしていなくてもスポーツと同じような負荷が体にかかることで、スポーツ外傷と同じ症状が起こるケースもあります。

起こりやすいスポーツ外傷とは?

スポーツ外傷として特に起こりやすいのは、以下の「打ち身」「捻挫」「突き指」「アキレス腱断裂」「骨折」「肉離れ」の6つの外傷です。

《 打ち身 》

衝突や転倒などで起こりやすいスポーツ外傷で、打撲した部位に腫れや内出血による肌の変色が見られるのが特徴です。また、打つ部位によっては脳や内臓が損傷する可能性もあるので、注意が必要な外傷になります。

《 捻挫 》

衝突などにより、関節に無理な力が加わったときに起こるスポーツ外傷です。
関節を包む組織や、関節内で骨と骨を繋ぐ靭帯が損傷した状態であり、痛みと腫れ、内出血を伴います。

《 突き指 》

球技中に多いスポーツ外傷で、指先に負荷がかかって指を突いた状態になり、指の関節や靭帯を損傷しています。痛みと腫れが生じ、指の曲げ伸ばしが難しくなります。

《 アキレス腱断裂 》

ふくらはぎの筋肉が急激に収縮したり、伸びることによって起こるスポーツ外傷です。受傷したときに強い衝撃があるのが特徴で、受傷直後は歩ける状態のことが多いといわれています。

《 骨折 》

スポーツ中に骨に極端な負荷がかかったことによって、骨が折れたりヒビが入っている状態です。押したり動かすと痛みがあり、見た目から変形していたり赤黒い色に腫れているなどの症状が出ることもあります。

《 肉離れ 》

筋肉が疲労したり固まっている状態なのに、筋肉に急激な負荷がかかってしまったときに起こるスポーツ外傷です。筋肉の損傷具合によって症状が異なり、重症になると自力で動くことができなくなり、患部にへこみや変色、激しい痛みを伴うことがあります。

スポーツ外傷の応急処置:RICE処置の方法を知ろう!

RICEはスポーツ外傷の応急処置内容・手順であるRest(安静にする)、Ice(氷で冷やす)、Compress(テープなどによる圧迫)、Elevate(患部の拳上)の頭文字です。

覚えておくとスポーツ外傷に遭遇した時に役立つ有効な応急処置ですが、重症と判断した場合はむやみに動かさず、すぐに医療機関に連絡して指示をあおぎましょう。

適切なウォーミングアップで、スポーツ外傷を予防しよう

スポーツ外傷の多くは、運動の前に筋肉を温めて柔らかくすることで防ぐことができます。
本格的な運動前にウォーキングやストレッチなどの軽い運動で筋肉を温めて、スポーツ外傷を予防しましょう。

おわりに:予防法と応急処置を知って、スポーツ外傷に備えよう

予防と応急処置の方法「RICE処置」を理解していれば、万が一スポーツ外傷に見舞われても冷静に対処できます。正しい予防法と応急処置の知識を持ってけがに備え、気持ちに余裕を持ってスポーツを楽しみましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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