二日酔いに効く対策を知りたい! ~二日酔いを治す~

2017/1/11

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

ずきずきと疼く頭痛、むかむかする悪感、全身を包むけだるさは、

まさに、後悔先に立たずの二日酔い地獄。

休みの日ならともかく、仕事があるなら、たまったもんじゃない一大事。

苦しみに七転八倒しながら、出社の準備をすることになります。

しかし、「飲まなければいいんじゃ・・・」と思うのも、早計。

仕事のつきあい、大事な仕事の接待、はずせない飲み会、などなど

どうしても飲まなくてはいけない場合があります。

二日酔いに効く方法をまとめました。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

 

 

二日酔いの治療法

頭痛、吐き気、だるさなど、ありがたくない症状を引き起こす二日酔い。そんな二日酔いになってしまったら、どのように対処すれば、効果が出るのでしょうか。
体内のアルコール分解に役立つ食べ物・飲み物・対処法を学ぶこと。布団のなかで苦しみながら焦る気持ちを静めるには、それが一番です。

二日酔いに関する迷信

二日酔いに効くという民間療法の多くは医学的根拠に乏しく、かといって、二日酔いに確実に効くという治療法もありません。
二日酔いになるのを避ける最善の方法は、飲まないことではありません。飲む際に以下のようなことに気をつければ、効果があります。
・一気に飲まない
・ゆっくり飲む
・食べ物と一緒に飲む
・水もしくはノンアルコールの飲み物と交互に飲む
二日酔いを避けるため、意識がなくなるほど大量のお酒を飲まないようにしてください。お酒を愉しむように、慎重にゆっくりと飲んでください。

ほぼ毎日飲んでいる場合、アルコールによる健康リスクを低くするために以下のことに気をつけてください。
・男と女とも週平均で14単位以上を飲まないようにする
・週に14単位以上飲むことが多い場合は、3日以上期間をあけて飲むようにする
・飲酒量を減らしたいときは、週に数日禁酒の日を設けるようにする
※単位については、下で説明します。

自分の適量を知る

お酒を何単位飲んだか把握するには、ネットが便利。スマホからダウンロードできるアプリがたくさんあります。
以下のガイドを参照して、普段飲んでいる酒の単位数を確認してください。
・500mlのビール(度数3.6%) 2単位
・びん(330ml)のビール(度数5%) 1.7単位
・275mlの缶チューハイ(度数5.5%) 1.5単位
・125mlのグラスワイン(赤、白、ロゼ 度数12%) 1.5単位
・175mlのグラスワイン(赤、白、ロゼ 度数12%) 2.1単位
・220mlのグラスワイン(赤、白、ロゼ 度数12%) 3単位
・25mlのスピリッツ(度数40%) 1単位

二日酔いを避けるコツ

以下に二日酔いにならないためのコツを紹介します。
・空腹時には飲まない。
・飲酒前に、炭水化物や脂肪を含む食事を食べる。
食べ物が、体がアルコールを吸収するスピードを遅くします。
・お酒に弱い場合、色の濃いお酒は飲まない。
同族体(不純物)と呼ばれる天然の化学物質を含んでおり、その物質が脳の血管や組織を刺激し、二日酔いを悪化させます。
・アルコールと水もしくはソフトドリンク(炭酸は×)を交互に飲む。
炭酸飲料は、アルコールの吸収を早める効果があります。
・寝る前に500ml程度水を飲む。
・夜中に目が覚めたら水を飲む。

おわりに

二日酔いを治す治療法はありませんが、症状をある程度予防するための方法ならあります。上記のアドバイスを実践してくれれば、二日酔いの症状は軽減されます。特に寝る前に水分補給するのがベストです。二日酔いにならないよう、お酒は楽しく飲みましょう!

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