記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/3/13 記事改定日: 2019/9/19
記事改定回数:2回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
暴飲暴食をすると起きることのある「胃もたれ」。一時的な胃もたれには味噌汁がいい、という話を一度は聞いたことがあるかもしれません。この記事では、胃もたれの解消法として味噌汁は効果的かどうかとともに、胃もたれの解消法としてどのようなものがあるかを紹介します。
胃もたれを引き起こす主な原因として、病気と食事があります。
病気の一例として、胃下垂や慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍が挙げられます。また、ストレスで自律神経が乱れてしまうと胃の働きが落ちて食べ物を消化しきれなくなることがあるため、注意が必要です。一方、食事については、暴飲暴食や揚げものや辛いものなど食べたことで、一時的に消化不良になってしまうことが挙げられます。
胃もたれは、食べ過ぎたり、消化しづらいものを食べたときに起こります。食事をすると、食べたものが食道を通って胃に送り込まれ、胃液によって消化された後に腸へ向かいます。正常な働きをしていれば、これらの一連の動きが滞りなく進むのですが、病気だったり、消化しづらいものをたくさん食べたりすると、食べたものが消化しきれずに残ってしまい、胃もたれを感じるようになるのです。
胃もたれが起きているとき、胃の消化を促すには胃の中にあるものを腸へ送り出す必要があります。このとき、味噌汁を飲むとのはおすすめです。というのも、味噌汁の塩分濃度は体液の塩分濃度に近く、無理なく水分補給ができるためです。また、味噌汁は温かいので、体温が奪われないこともメリットと言えます。
塩分が入っている飲み物として、味噌汁以外にもスポーツドリンクがありますが、胃が弱っているときに冷たい飲み物を飲むと胃に負担がかかってしまうため、おすすめできません。
ただし、具が入った味噌汁を飲むと消化を妨げる可能性があります。胃もたれを解消する目的で味噌汁を飲むときは、具のない味噌汁にしましょう。家に味噌と顆粒だしがあれば、お湯に溶くだけで用意できますし、インスタントの味噌汁を利用するのも一案です。
胃もたれがひどい時におすすめの、味噌汁以外のスープを3つご紹介します。
適度な糖分があり、さっぱりした味わいのリンゴは、胃もたれのときの強い味方です。胃もたれで何も食べられないときは、リンゴをスープにしてみましょう。
カブは消化が良く、とろみがあって胃を優しく保護してくれます。ベーコンなどを加えてしっかりカロリーも摂取しましょう。
やや食欲がでてきたときにおすすめのスープです。満腹感もあるので主食にすることもできます。鶏肉は脂肪の少ないささ身や胸肉を使うとあっさりした味になります。
食べ過ぎ、飲みすぎが原因の一時的な胃もたれを解消する方法として、以下の3つがあります。
ただし、慢性的な胃もたれの場合は、逆流性食道炎や機能性ディスペプシアの可能性も否定できないので、医師に診察してもらってください。
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