記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/24 記事改定日: 2018/12/24
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
胃もたれとは、胃が重く感じる・胃がむかつくなど、消化不良によって胃に起こる不快な症状を指します。
ここでは胃もたれの原因と対処法について解説しています。胃もたれの解消と予防、危ない胃の病気の早期発見に役立ててください。
胃もたれは、食べたものが中々消化されないことで胃から十二指腸へ移動できずに胃の中に溜まっている状態を指します。
胃もたれの基本的な症状は以下の通りです。
また、上記に加えて頭痛・嘔吐・下痢などが見られる場合は細菌感染による胃腸炎が発症している可能性があるので、症状がひどければ病院で診察を受けたほうが良いでしょう。
胃もたれの主な原因は、暴飲暴食や消化に時間のかかる食べものを食べたことによる消化不良です。
特に肉類や揚げ物などの脂肪分の多い食事は消化しにくく胃への負担も大きくなるため、胃もたれを起こりやすくなります。
アルコール、タバコ、香辛料など刺激の強い物質の摂りすぎもまた、胃もたれの原因のひとつです。
胃もたれは、消化が悪く胃の中に長時間停滞しやすい食べ物が原因となることがあります。
胃もたれを起こしやすい食べ物には、以下のようなものが挙げられます。
加齢による消化器官の衰えや疲れ、ストレスによる自律神経の乱れも、胃もたれを引き起こす原因だと考えられています。
胃は「ぜん動運動」という動きをすることで食べ物を十二指腸へと送っていますが、加齢などの理由でこの運動の力が弱まると食べ物が胃の中にある時間が長くなり、胃もたれが起こりやすくなります。
また、胃の働きは自律神経によってコントロールされていますが、ストレスでそのバランスが乱れると食べ物を消化するための働きが弱まってしまうことで胃もたれになることがあります。
慢性化している胃もたれは、胃下垂・慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどの病気の症状として現われている可能性があります。
胃もたれが起きる頻度が多い場合や長期化している場合には、できるだけ早めに病院で検査を受けることをおすすめします。
胃もたれは食事などの日常生活が原因ではなく、何らかの病気が潜んでいることがあります。
病気が原因の胃もたれには以下のような特徴があります。当てはまる症状が多い人は、早めに病院を受診して検査・治療を受けるようにしましょう。
長く続く胃もたれや何度も繰り返すについては、一度病院で検査してもらい病気かどうかを確認してもらう必要がありますが、深刻な病気がないとはっきりしているときは、以下のような方法で胃もたれが解消することがあります。
胃もたれの症状を落ち着かせたいというときには、胃のぜん動運動を促進させるマッサージがおすすめです。
湯船の中で両膝を立てて座り、口から息をゆっくり吐きながら指先で肋骨の下を揉んでみましょう。胃の機能を回復するツボが刺激されるので、消化の改善が期待できます。
胃もたれは市販の胃腸薬で症状を軽減することができます。
効果効能で胃もたれがあるもので、消化を促進したり胃の働きを助けるものを選ぶようにしましょう。
ただ、最近ではストレスからくる胃腸の不調や神経性胃炎に効能のある胃腸薬など、胃腸薬の種類が増えています。どの薬が自分の状態にあっているのか、薬剤師に相談して購入することをおすすめします。
暴飲暴食や食事内容だけではなく、消化機能の衰えやストレスによる自律神経の乱れもまた、胃もたれを引き起こす原因となります。
症状を改善するためには自分の胃もたれの原因を見つけ、それを減らすような対策を取ることが大切です。
ただし、胃もたれが長期化している場合は他の病気が隠れている可能性があるので、なるべく早く病院で診てもらいましょう。
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