シナモンの効果と副作用 ― 摂取量に注意が必要って本当?!

2018/4/13

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

お菓子などで使われる「シナモン」には、実はさまざまな健康効果があると言われています。今回の記事では、シナモンの摂取で得られる健康効果と、摂取量の注意点などについてお伝えしていきます。

シナモンの基礎知識

シナモンはクスノキ科に属している樹木です。幹や枝の樹皮を剥ぎ取り、表皮の下にある層を取り除き乾燥させたものが一般に使用されているシナモンです。

シナモンというとお菓子や紅茶に使われている香辛料というイメージがあるかもしれませんが、古くから漢方薬としても使われています。シナモンには、シンナムアルデヒドと呼ばれる成分が含まれており、消化を促進させる作用があると言われています。また、シナモンにはタンニンという成分が含まれており、傷の止血や鎮静効果があると言われています。

シナモンにはどんな効果があるの?

シナモンは古くから薬としても使用されており、大きく5つの効果が期待されています。

一つ目が、胃や腸に対する効果です。シナモンは、腹痛や下痢の症状緩和に効果があると言われています。

二つ目が、血流の改善効果です。シナモンには血行をよくし、いろいろな臓器の機能を高める作用があると言われています。血流が改善すると、免疫力がアップしたり、疲れにくくなったり、細胞の代謝がよくなるといった効果が期待できます。

三つ目が、むくみを予防する効果です。シナモンには老廃物の排出を促す効果があると言われています。代謝が悪くなり、老廃物が体内に溜まるとむくみの原因になりますが、シナモンによって発汗が促されることでむくみの予防効果が期待できます。

四つ目が、消化を促進する効果です。シナモンの香りの元である桂皮アルデヒドには、嗅覚を刺激し胃液の分泌が促進することで消化を促進する作用が期待できます。

五つ目が、糖尿病の予防や症状を改善する効果です。シナモンを投与することで血糖をコントロールする働きが改善したり、糖質を代謝する働きが改善したという報告がされています。

過剰摂取による副作用は起きるの?

シナモンの香りの成分の中にクマリンという物質があります。クマリンには抗酸化作用もあり、一概に悪い物質とは言えないですが、クマリンを過剰摂取することで肝臓に負担がかかってしまい、肝障害などの副作用が発症する可能性があることが分かってきました。

一般的な食生活を送る中で、通常の料理に使われるシナモンの量であれば副作用の心配いりません。しかし、サプリメントなどは、成分を濃縮しているために過剰摂取につながる可能性があるので注意が必要です。

なお、シナモンには、セイロンシナモンとカシアの2種類があります。日本で主に使われる場合が多いはカシアで、カシアの方がクマリンを多く含んでいます。

おわりに:シナモンはさまざまな効果が期待できる。ただ、過剰摂取には注意が必要

シナモンは、下痢や腹痛の症状緩和や血行促進、むくみ予防など、さまざまな効果が期待できます。しかし過剰に摂取すると、肝障害など副作用が発症する可能性があるので、サプリでの摂取には注意が必要です。

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