記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
2024/9/4
記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
ハウスダストアレルギーに悩まされ、花粉症の時期でもないのにくしゃみや皮膚のかゆみに困っている人もいると思います。この記事では、ハウスダストアレルギーの症状と、基本対策としてすぐに取り入れられるハウスダストアレルギーの予防対策について解説していきます。
ハウスダストとは、家の中に存在する1mm以下の目に見えないホコリ・チリなどのことです。ハウスダストに含まれるおもなアレルゲンには以下があります。
ハウスダストのアレルギーでとくに多いのはダニアレルギーといわれています。アレルギーを起こすダニには、コナヒョウダニ・ヤケヒョウダニなどがあり、これらのダニは人のフケや垢、カビなどをエサにして繁殖します。寝具・浴室・洗面所周りやホコリがたまりやすい場所などを好むため、これらの場所ではハウスダストアレルギーの症状が起こりやすいといわれています。
ハウスダストアレルギーのおもな症状は以下の通りです。ただし、まれにアナフィラキシー・ショック(即時型過敏反応)と呼ばれる深刻な症状を引き起こすことがあります。この反応は医療上の緊急事態であり、救急処置が必要となります。
ハウスダストによるアレルギーを防ぐためには、ダニが繁殖させない・ホコリを溜めないための対策が大切です。こまめに掃除を行い、寝具のダニ対策も忘れないようにしましょう。ダニの繁殖やホコリが溜まるのを防ぎやすいハウスダスト対策に特化したリフォームをすることも役立つ可能性があります。ペットを飼っている人は、こまめにブラッシングやグルーミングをしましょう
ハウスダストアレルギーのおもなアレルゲンはダニの死がいやダニのフンであり、こまめな掃除と寝具のお手入れである程度対策できます。寝具は寝ているときの症状に関係するため、睡眠不足・睡眠障害などの原因になる場合があるため、とくに大切です。布団乾燥機などの熱風でダニを退治して繁殖を防ぎ、ダニの死がいやダニのフンは、掃除機や布団クリーナーでこまめに吸い取りましょう。もちろん、部屋の中にもハウスダストはありますので、全体的な掃除も大切になってきます。ただし、ハウスダストアレルギーの症状は、重症化・慢性化すると日常生活にも支障が出る場合があります。気になる症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。