記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
2017/3/21 記事改定日: 2018/7/17
記事改定回数:1回
記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
ハウスダストはアレルギーの要因の中でも最も代表的なものです。アレルギーは特に小さな子供の健康に影響を及ぼし、その人が成長するうちに消えていく場合もありますが、多くは生涯残存します。
この記事では、アレルギー症状とハウスダストの除去法についてお伝えします。今日から始められることなので、参考にしてください。
アレルギー反応は大抵の場合、アレルゲンにさらされてからわずかな時間ですぐに引き起こされます。
症状には以下のようなものが含まれます。
大抵のアレルギー反応はおとなしいものですが、場合によってはアナフィラキシー(即時型過敏反応)またはアナフィラキシー・ショックと呼ばれる深刻な反応を引き起こすことがあります。この反応は医療上の緊急事態であり、救急処置が必要となります。
アレルギーの原因として、ダニは非常に多くのケースで関わっており、ハウスダストも例外ではありません。ハウスダストは「ゴミ」が原因と考えている人も多いと思いますが、ダニそのものだけではなく、ダニのふんや死骸もアレルゲンになり得るのです。
アレルギーを起こすダニとして有名なのは、コナヒョウダニやヤケヒョウダニです。これらのダニは人のフケや垢、カビなどを餌に繁殖します。このため、寝具や浴室・洗面所周り、部屋のホコリがたまりやすい場所に多く潜んでいます。
ハウスダストによるアレルギーを防ぐためには、ホコリを溜めないようこまめに掃除をしたり、寝具の日光消毒などを行うようにしましょう。
では、ハウスダストはどのようにして除去できるのでしょうか?
以下のいくつかの方法を参考にハウスダストを抑えましょう。
アレルギー反応を引き起こすのはペットの毛ではなく、皮膚が細かくはがれ落ちた物、唾液、乾燥した尿です。
現代では家のなかでペットを飼っている人も多いと思います。次のことを試してみましょう。
ハウスダストアレルギーは一般的なアレルギー同様、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの内服によって症状を抑えることができます。
市販でも購入可能な薬としては、抗アレルギー薬のアレジオンやアルガード®、抗ヒスタミン薬のクラリチン®などがおすすめです。
しかし、これらの市販薬はひどい症状があるときに一時的に飲むのはよいですが、漫然と服用を続けるのはやめましょう。
市販薬を飲んでも効果が切れる頃に症状が再び現れるような場合や市販薬が効かない場合には、病院を受診して適切な検査・治療を受け、生活環境の改善などに関しても相談しましょう。
いかがでしたか?不潔な家庭は、生涯悩まされるかもしれないアレルギーの原因となります。これらのハウスダスト対策を参考に、ご自身だけでなく大切な家族のためにも、清潔な家庭をつくりましょう。
また、アレルギーを放置していると症状が悪化したときに危険です。一度は病院を受診し、自分の状態をチェックしてもらいましょう。