ハウスダストの症状って目や鼻に出てくる?症状緩和のコツもご紹介!

2018/8/22

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

家のホコリやダニの死骸、カビなどを総称する「ハウスダスト」。このハウスダストの症状は、目や鼻にも現れることがあるのでしょうか。症状を緩和する方法と併せてお伝えします。

ハウスダストってどんなもの?

ハウスダストとは、室内におけるほこりの中でも1mm以下の肉眼では見づらい、ダニの死骸や糞、人や動物のフケや毛、カビなどのことです。

ハウスダストは空気中に舞い上がり、人の動きに合わせてあちこちへ広がります。人が寝ている時間である夜の間は静かに落ち、床の上にたまった状態となっていますが、人が起きて動き始めると再び空気中に舞い上がります。

ハウスダストの中でも特に問題があるのが、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニと呼ばれる、ダニの死骸や糞などです。これらのダニは温度が約25℃、湿度が70~80%の環境がもっとも繁殖しやすいといわれています。

近年では気密性の高いアルミサッシを使い、冷暖房設備が整っている住居も多いですが、この環境はダニにとって大変都合がよく、住まいで使われているじゅうたんは居心地の良い住み家となります。

私たちが生活しやすい環境はニョウヒダニにとっても生活しやすく、私たちが自らハウスダストを作り出してしまっているのです、

ハウスダストで目にどんな症状が出る?

目の結膜は普段から外にさらされている組織であり、いつも涙などで濡れているため、ハウスダストや花粉がつきやすいのですが、ハウスダストが目につくと、アレルギー症状を引き起こします。

これはアレルギー性結膜炎と呼ばれ、花粉が原因である季節性のものと違ってハウスダストは1年中家の中に存在するので、いつ発症してもおかしくありません。したがってこれを通年性アレルギーと呼び、花粉が原因の季節性アレルギーと区別しています。

アレルギー性結膜炎の症状では、まず目のかゆみを感じます。かゆみに任せて、かいたりこすったりしていると次第に痛みを感じるようになり、やがて目がゴロゴロして違和感が出てきます。さらに悪化していくと結膜が充血し、まぶたが腫れてきます。

重症化すると透明な角膜の周囲が赤紫色になり、結膜にゼリー状の目やにがでてくることもあります。ここまで症状がひどくなる前に、医療機関を受診しましょう。

ハウスダストの症状、目以外の場所にも症状が出てくる?

ハウスダストによるアレルギーの症状は、目だけではありません。

アレルギー性鼻炎

ハウスダストを鼻から吸いこむと、体内に侵入したハウスダストは鼻の粘膜でアレルギー症状を引き起こします。突然連続したくしゃみが起こったり、水のようなサラサラした鼻水が出たり、鼻詰まりが起こったりします。

なお、夜の間に床にたまったハウスダストが、朝になって人が活動しだすと舞い上がり、この朝の起きがけに発作のようなくしゃみと鼻水などの鼻炎症状があらわれることがあるのですが、これはモーニングアタックと呼ばれます。

アトピー性皮膚炎

ハウスダストによって引き起こされる皮膚炎ですが、食べ物によっても引き起こされます。乳幼児のアトピー性皮膚炎は、顔や頭、耳などの皮膚がジュクジュクして赤く腫れ、小児以降は皮膚がカサカサして硬くなります。

強いかゆみをともなうため、かくと皮膚に傷がついてしまい、傷口から細菌に感染して悪化する可能性があります。成長とともに治まる人が多いのですが、成人以降も続くと慢性化することがあります。

気管支喘息

小児の場合、気管支喘息の発症のピークは1~2歳です。喘息発作時の激しい咳や息を吐いた時の息苦しさがあり、狭まった気道から「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」とした音が鳴るのが特徴的です。約7割は大人になるまでに治るといわれていますが、一度治っても再発することがあります。

一方、大人の気管支喘息は長引いた風邪と勘違いされやすいです。アレルギーによる気道の慢性的な炎症が原因で、少しの刺激に反応して悪化します。特徴的な呼吸音と激しい咳、粘り気のある痰や息苦しさなどの症状があります。

どうすればハウスダストの症状を緩和できる?

ハウスダストによる症状を緩和するためには、アレルギーの原因を避けることが大切です。こまめに掃除機をかけ、家具や棚の上などは丁寧に水拭きするようにしましょう。エアコンのフィルターや空気清浄機のフィルターも定期的に水洗いし、清潔を心がけてください。

アトピー性皮膚炎がある人は、皮膚のバリア機能が弱まっているため、皮膚の保湿をしっかりとおこないましょう。日ごろからスキンケアを徹底して、肌のバリア機能を保ち、皮膚への刺激を避けて悪化や再発しないようにしてください。

おわりに:アレルギーの原因を排除して健やかな生活を

ハウスダストによるアレルギー症状は、体のあちこちにあらわれます。こまめな掃除をおこない、自分のアレルギー症状の予防・再発・悪化防止につとめましょう。また医療機関を受診して、適切な治療を受けることも大切です。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

症状(559) 目(31) 緩和(10) ハウスダスト(6) 鼻(5)