記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/11/5
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
寝起きに鼻水が止まらない「モーニングアタック」には、どのような原因があるのでしょうか?また、どのような対処を行えばいいのでしょうか?モーニングアタックの原因や対処法について解説していきます。
起床時に自律神経のバランスが乱れることにより、鼻詰まり、くしゃみ、鼻水などの症状が起こることをモーニングアタックといいます。
自律神経のうちの活動時に働く交感神経には、くしゃみや鼻水を抑える作用がありますが、起床してすぐにはうまく働かないため、鼻の粘膜の血管が膨張することで鼻が詰まる、膨張した血管から水分が漏れることにより鼻水が出る、鼻粘膜の中にある鼻腺細胞からの粘液分泌が活発になる、などの症状が起こりやすくなります。
特にアレルギー性鼻炎持ちの人は、睡眠中に布団に積もった部屋の花粉やハウスダストが起床時に散布して、それらを吸い込むことによりくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、などの症状が起こりやすいため注意が必要です。
また、寒暖差のあるときに鼻の粘膜が血管に敏感に反応する寒冷刺激や、粘膜の細胞から化学物質が放出される化学的刺激などをきっかけに、普段アレルギー症状のない人に症状が現れることもあります。
起床後はすぐに起き上がらず、交感神経の働きを活発にさせるために2~5分間ほど布団の中で指を動かすようにしましょう。これによりモーニングアタックを予防することができます。
そして、起床後は自律神経のバランスを整えるために日光を浴びて体内時計をリセットしましょう。体内リズムを整えるためには、毎日決まった時間に寝起きして、十分な睡眠時間をとることが大切です。
また、就寝時にマスクを装着することで、眠っている間の鼻炎の原因物質の吸入を防いだり、寒冷刺激を和らげる効果が期待できます。
そして、日頃からこまめに部屋や壁の掃除をして、アレルギー物質の除去に努めましょう。布団、枕カバー、カーテンなどにもアレルギー物質が付着するため、こまめに洗濯することが大切です。アレルギー性鼻炎の対策として、加湿器や空気清浄機を活用するのも効果的です。
アレルギーは、症状が本格的に出る前に対策をすることが大切です。
上記の対策を早めに行い、症状が現れたときは悪化する前に病院で診てもらって現在出ている症状を具体的に医師に伝えましょう。
特に、鼻炎や花粉症がある場合は、早めにこれらのモーニングアタック対策を実施することが必要となります。
起床時は自律神経の交感神経がまだうまく働いていない状態のため、鼻詰まり、くしゃみ、鼻水などのモーニングアタックが起こりやすくなっています。特にアレルギー性鼻炎持ちの人や寒冷差のある時は症状が強くなりやすいため、注意が必要です。起床後に日光を浴びたり睡眠時間を十分にとるなどの生活習慣改善や、就寝時にマスクや加湿器を利用するなどのモーニングアタック対策を日頃から行うようにしましょう。
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