片頭痛の症状にはどんな特徴があるの?

2018/3/23

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東大医学部卒、医学博士

三上 貴浩 先生

片頭痛はこめかみ部分の動脈や脳の血管が拡張して血流が増すことで、その周辺の神経が刺激されて起こる頭痛のことです。
特に女性の発症者が多く慢性的に繰り返すことの多い片頭痛ですが、その症状にはどのような特徴があるのか、この記事でお伝えしていきます。

片頭痛の特徴的な症状

片頭痛は頭の片側にズキズキと脈打つような痛みがあらわれるのが特徴です。
また、圧倒的に女性の発症率が高いという特徴もあります。

〈1〉ズキズキする断続的な痛み

頭の片側にズキズキと脈打つような痛みがあらわれるのが特徴です。体を動かしたり、音や光に過敏に反応して痛みが激しくなることがあります。
また、痛みは頭の片側に起こることが多いですが、頭の両側や後頭部が痛くなったり、吐き気や嘔吐などの症状が同時にあらわれることもあります。
個人差はありますが、片頭痛の痛みは発症から数時間で治まることもあれば3日間ほど続く場合もあるようで、痛みによって仕事や家事などに支障をきたすことも少なくありません。

〈2〉片頭痛は女性に多い

女性の発症者が圧倒的に多く、片頭痛が週1回のペースで起こる方もいれば、年に数回と少ない方もいるなど、発症の程度は個人によって異なります。
中には初潮の始まる10代から片頭痛を発症し、その後は40代くらいまで痛みと付き合ってきたという方もいます。

発熱を伴う片頭痛は危険?!

片頭痛と同時に発熱がみられる場合には「風邪」または「髄膜炎」を発症している可能性があります。
風邪の場合は水分・栄養・睡眠をしっかりとったり、風邪薬を服用して治しましょう。

〈髄膜炎の場合は特に、早急な対処が必要〉

髄膜炎は髄膜(脳と脊髄を覆っている膜)がウイルス又は細菌に感染して炎症を起こす病気です。
頭痛や発熱、光を嫌がる、会話にまとまりがないといった症状があらわれるのが特徴で、こうした症状が出る前に副鼻腔炎や中耳炎などの感染症にかかっていた場合はさらに髄膜炎である可能性が高くなります。
脳機能に重大な障害をもたらすことがあるだけでなく最悪の場合死に至る病気なので、髄膜炎の兆候がみられたらできるだけ早く病院で診察を受けるようにしてください。

片頭痛の予兆:目がチカチカする「閃輝暗点」とは?

閃輝暗点(せんきあんてん)は片頭痛の予兆としてみられる目の症状です。
目にあらわれる症状ですが、目そのものの病気ではなく脳の中で起こった血管の収縮が原因で発生することがわかっています。

具体的には、
◆視界にかげろうのようなモヤモヤが見える
◆ギラギラしたガラスの破片のような光が見える、目がチカチカする
◆視界の一部にモザイクがかかったように見える
◆視野が狭くなる
などの視界の変化があらわれます(※症状には個人差があります)。

閃輝暗点はストレスや過労、飲酒、寝不足(過眠も)、女性であれば月経、チョコレートなどカフェインを含むの食べ物の食べ過ぎたとき、緊張状態からリラックス状態になったことなどが引き金となって起こることがあります。
放置せずに、神経内科や頭痛外来で早めに医師の診察を受けましょう。

片頭痛の対処法について

ここでは片頭痛の代表的な対処法をご紹介します。
ただし、痛みがひどい場合や症状が長引く場合は病院で診察を受けるようにしてください。

〈1〉患部を冷やす、カフェインを摂る

片頭痛は血管の拡張によって起こるので、血管を少しでも収縮させるためにアイスノンや冷えるジェルシートなどで患部冷やしてみましょう。冷やすことで痛みが和らぐ可能性があります。

また、コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには、血管収縮作用があるため、片頭痛の痛みを抑える効果があるといわれています。
ただし、人によっては却って頭痛を悪化させてしまう可能性があるので様子を見ながら対処するようにしましょう。

〈2〉暗い場所で安静にする

光が多い場所や騒がしい場所では痛みがさらに激しくなる可能性があります。
片頭痛が起きたら、できるかぎり暗くて静かな場所で休むようにしましょう。

〈3〉市販の頭痛薬を使う

定期的に片頭痛の症状があらわれる場合には、自分に合った頭痛薬を服用して症状を予防したり軽減しておくと不安が和らぐかもしれません。
市販の頭痛薬には【ピリン系、非ピリン系、イブプロフェン系】という3系統の成分が配合されたものがありますが、医師や薬剤師に確認して自分に合った薬を見つけておくと良いでしょう。

〈4〉病院に行く

日常生活に支障が出るほどの痛みが出る場合や突発的な片頭痛には他の疾患が隠れている可能性もあります。我慢せずに病院で診察を受け、医師から頭痛の原因や対処法を教えてもらいましょう。

おわりに:痛みが強い場合や発熱を伴う場合はすぐに病院へ!

片頭痛そのものは珍しい病気ではありませんが、症状が辛い場合や頭の痛みと共に発熱を伴う場合はできるだけはやく病院で診察を受けたほうが良いでしょう。
特に片頭痛と同時に発熱がみられる場合は、風邪ではない重篤な病気のサインの可能性があるので注意が必要です。

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