記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/29
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「30代に差し掛かった頃からやせにくくなった…」という話をよく聞きますが、なぜ30代になるとやせにくくなるのでしょうか?また、どうすれば効果的にやせられるのでしょうか?30代からおすすめの、健康的なダイエット法をお伝えしていきます。
30代になってやせにくくなってきた…と感じている人は多いのではないでしょうか。こう感じてしまうのには、きちんとした理由があります。
10〜20代のうちは活動量が多いですが、30代になると徐々に落ち着き、エネルギー消費が少なくなります。さらに、活動量が少ないと筋肉量が減って基礎代謝も下がってしまい、食べたものが消費できずに脂肪として蓄えられやすくなります。
また、30代は付き合いも増え、子供ができるなどライフスタイルの変化も多い時期です。それが原因で食事が不規則になったり、バランスが崩れたりすることも多くなります。これも、30代でダイエットの成果が出にくくなる理由と言えるでしょう。
基礎代謝が減るなら、食事の量を減らしたほうがいいのでは…と考える方もいるかもしれませんが、それは逆です。ダイエットをしたいなら、しっかりと食事をとることが大切になります。
まず大事なことは、食事を抜かないこととバランスよく食べることです。食事を抜くと、どか食いをしてカロリーオーバーになりがちです。できるだけ3食きちんととり、タンパク質やビタミン、ミネラルなどバランスのとれた食事内容を心がけましょう。むくみ防止のため、塩分のとり過ぎにも注意が必要です。
食べるときには、順番も意識しましょう。最初に食物繊維の多い野菜などを食べることで、血糖値の急上昇を防ぎ、満腹感を得ることができます。
もしおやつを食べるなら、洋菓子よりも和菓子の方がオススメです。脂質の多い洋菓子よりも、太りにくいと言われています。全体のカロリーを見ながら、食べ過ぎには注意するようにしましょう。
ダイエットの成果を出したいなら、食事に気を配るだけでなく、運動も取り入れましょう。ポイントは、ハードな運動をするのではなく、じっくりと長く取り組めるものを行うことです。
運動をするなら、ウォーキングなどの有酸素運動や、スクワットなどの軽い筋トレがオススメです。長く継続することで、消費カロリーアップや筋力低下の防止効果が期待できます。筋力が増えると、基礎代謝も維持・向上できるので、やせやすい体につながります。
出かけた帰りに1駅分歩いてみたり、家の中で踏み台運動をしたりするのもおすすめです。手軽にできる運動を、できる範囲から取り入れてみてはいかがでしょうか。
基礎代謝が落ちてくる30代では、いきなりやせようとしても成果が出にくいだけでなく、体の負担になってしまいます。毎日できる範囲で食事や運動を工夫して、じっくり取り組めるようにしていきましょう。