記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/24
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
高血圧の人は鼻血が出やすいといわれますが、どのようなことが原因なのでしょうか?
また、鼻血が出たときにはどのように対処すれば良いのでしょうか?
今回は高血圧による鼻血の原因と対処法をお伝えします。
高血圧によって鼻血が出やすくなる原因は主に以下の2つです。
〈1〉血管の動脈硬化によって血管が破れやすくなるから
〈2〉血液中の圧力が増えるから
血管は本来ある程度の柔軟性があるのですが、高血圧が続くと血管がもろくなるため、血管が破けやすくなります。また、血管の内側にも脂肪が溜まって粥腫(じゅくしゅ)という固まりになって血管を狭くします。そうすると血管に必要以上に圧力がかかり、血管が破けやすく・出血しやすくなるのです。
また、塩分の摂りすぎによって血液中の水分が増えることも、血管が破けて出血しやすくなる原因のひとつです。
先述の通り、血圧が高いと鼻血が出やすいのですが、そのほとんどが「キーゼルバッハ部位」とよばれる小鼻の内側からの出血です。
高血圧だと血が止まりにくいので不安になるかもしれませんが、キーゼルバッハ部位からの出血は脳出血などと違い粘膜からの出血なので、落ち着いて鼻をつまんで座り、ややうつむいた姿勢で止血しましょう(鼻血がのどに流れてしまう可能性があるので、上を向くのは避けましょう)。
また、入浴や飲酒は血管を拡張させて出血を促す可能性があるので、鼻血が止まったばかりのときは避けましょう。
高血圧が原因で鼻血が出ても基本的には問題のないことが多いですが、15分ほど止血を試みても鼻血が止まらない場合は動脈が切れて大量に出血している可能性が高いです。
そのようなときはすぐに病院を受診し、処置をしてもらっててください。
高血圧になると鼻血が出やすくなる原因のひとつは、血管がもろくなることと余計な圧力がかかることです。
もうひとつは、塩分過多によって血液中の水分量が増えて血管が破けやすくなるためです。
高血圧による鼻血のほとんどが粘膜部からの出血なので止血をすれば問題ありませんが、15分以上血が止まらない場合は動脈からの出血の可能性が高いので、すぐに病院で治療を受けてください。