記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/10 記事改定日: 2019/1/11
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「動悸」という言葉は知っていると思いますが、具体的にどんな状態を指すのか詳しいところまで理解している人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、動悸とはどんな状態か、危険度が高い動悸とはどんなものかについて解説していきます。
動悸とは、強い(あるいは速い)心臓の拍動を感じたり、脈拍が乱れたりする症状のことです。動悸の原因としては、以下のことが挙げられます。
心拍数は、一般的に脈拍をとって数えます。安静時の脈拍数は、成人の場合60〜70回/分ですが、脈拍が多くなっても少なくなっても動悸を感じるようになります。
具体的には、脈拍数が50回以下/分になると、心臓は一回の収縮で多くの血液を送り出そうとするため、その分拍動を強く感じるようになります。その結果動悸を自覚するようになります。
また、脈拍数が100回以上/分になっても、心拍数が増えるためにドキドキと動悸を感じるようになります。
一言で動悸といっても、動悸にはさまざまなリズムのタイプがあります。
「期外収縮」「結滞」と呼ばれるタイプの不整脈です。基本的にはそこまで危険なタイプの不整脈ではありませんが、心筋梗塞などの心臓の病気の兆候の可能性があります
動悸の際に目が霞んだり、毎分150回以上の心拍がある場合は不整脈の可能性があります。
「心房細動」という不整脈の可能性が高いです。高齢者や高血圧患者に多く見られるタイプの不整脈で、そこまで危険性は高くありませんが、脳梗塞や心臓病の兆候である可能性もあります
不整脈ではなく、副交感神経の作用が原因で起こる可能性が高いです。具体的には大きく息を吸ったり、思い切り力を入れたりしたときに起こるタイプの動悸で、心拍が遅くなり、代わりに心臓が排出する血液量が増えるため、一回の心拍が大きくゆっくりになります。
動悸には、治療の必要のないものと、放置すると失神やめまいなどの症状を引き起こしたり、心不全や致死性不整脈などに進行するタイプのものがあります。
後者のタイプの不整脈は、なるべく早めに適切な治療を始めることが望ましいです。以下のような症状は治療の必要がある動悸の可能性が高いですので、早めに病院を受診するようにしましょう。
動悸は不整脈のサインであることが多く、危険度の低いものも少なくありませんが、危険な疾患のサインである場合もあります。動悸が定期的に見られるようなら、一度病院で検査を受けることをおすすめします。
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