記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/9 記事改定日: 2019/1/11
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
突如ドキドキと動悸が生じた場合、どう対処すればおさまるのでしょうか?
自分でできる動悸の治し方について、ツボ押しの方法などを詳しくご紹介します。
病院にいくまでのセルフケアの参考にしてください。
ツボ押しによって、動悸が軽減することがあります。動悸に効くツボを、ここでは2つご紹介します。
心臓の経絡のツボといわれているツボで、手の平側の手首の小指寄りにある、押すと少し窪む部分です。ここを親指でゆっくり押しましょう。ストレスや疲労、更年期障害による動悸に効果があるとされます。
左右の乳首を左右に結んだ線の、真ん中に位置するツボです。ここに両手の中指を重ねて置き、呼吸をゆっくり整えながら静かに押しましょう。精神的な興奮からくる動悸や、急な運動による動悸を緩和する効果があるとされます。
パニック障害によって、動悸や発汗、息切れ、震え、めまいなどが引き起こされるケースもありますが、こうしたパニック発作による動悸を治すには、まず落ち着いて腹式呼吸を静かに行うことが大切です。下記の手順で腹式呼吸を行うことで、数分で発作が治まることが多いです。
コーヒーやお茶に含まれるカフェインには、自律神経を刺激し、血圧を上昇させ脈拍を速める作用があると言われています。このため、コーヒーを過剰摂取すると動悸や息苦しさを感じることがあるので、コーヒーの摂取量を控えめに抑えることも重要です。
動悸の主な原因の一つに貧血がありますが、貧血による動悸を治すには、根本的な原因である貧血を改善することが重要です。貧血の多くは食生活の偏りが原因なので、鉄分やたんぱく質、鉄分の吸収を助けるビタミンCなどを食事に積極的に取り入れましょう。
動悸の多くは、心臓の病気からきているため、食生活を見直すことで心臓への負担を減らし、動悸を改善・予防できることがあります。
具体的には以下のことに注意するようにしましょう。
塩分は多く摂りすぎると、体内に水分が溜まりやすくなり高血圧や肥満、むくみの原因となります。血液量も増えるため、心臓への負担が多くなりますので適切な塩分摂取量を心がけましょう。理想的な塩分摂取量は一日7gとされています。減塩調味料や減塩食材などを適宜用いて塩分を調節しましょう。
過度なカロリー摂取は、肥満につながり心臓に大きな負担をかけることにつながります。厳密にカロリー計算をする必要はありませんが、揚げ物や肉類などカロリーが高いメニューは控えめにしましょう。
脂質や糖分の摂りすぎは高脂血症や糖尿病の原因となり、動脈硬化を引き起こして心臓に負担をかけることがあります。また、心筋梗塞の発症原因となりますので、脂質や糖分の多い食事は控えめにし、和食や野菜を中心とした食生活を心がけましょう。
ストレス性の動悸やパニック発作による動悸、貧血由来の動悸などは、ご紹介したセルフケアで改善することもあります。
ただ、動悸には心疾患などの重大な病気が隠れている可能性もあるため、セルフケアを実践しても動悸が続くようであれば、一度病院で検査を受けましょう。
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