痛風の腫れはどのくらい続く?腫れや痛みの対処法は?

2018/5/11

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

痛風の発作は夜中から朝方にかけて起こることが多く、深夜に激しい痛みに襲われ飛び起きることが多いといわれています。また、初めて痛風発作に襲われるときは、あまりの激痛ゆえパニックに陥ることもあるでしょう。今回の記事では、「痛風の痛みはいつまで続くの?」「痛風の腫れや痛みに対処するには?」といったよく寄せられる疑問にお答えしていきます。

痛風の腫れや痛みが続く期間は?

痛風による発作でできた腫れは、痛みが治まっても、すぐにはなくなりません。初期の症状の場合、10日~2週間ほどで腫れが治まることもありますが、症状がひどい場合には1ヶ月以上も腫れが継続することもあります。また、長い場合には3ヶ月以上経過するケースもあります。

痛風によって腫れが起こるのは、皮膚の下で炎症が発生しているためで、この炎症は白血球が尿酸結晶を攻撃することにより生じています。そのため、まだ尿酸結晶が多い状態だと白血球が攻撃を続けるため、炎症がなかなか治らないのです。しかしその状態も、数ヶ月後には治まる場合が多いです。

痛風の腫れや痛みはどう対処すればいい?

痛風発作の痛みを和らげるためには

  • 患部を冷やす
    患部が痛むということは、関節に炎症が起きているということなので、冷やす必要があります。氷や水、湿布などを使って患部を冷やしてください。
  • 患部を心臓より高くする
    静脈のうっ血を防ぐためには、患部を心臓の位置より高くする必要があります。そうすることで、痛みを和らげることができます。
  • 安静にする
    痛みを抑えるには、なるべく患部を動かさずに安静にしていることが大切です。歩き回ったりマッサージなどをすると逆に痛みを増幅させてしまいます。
  • なるべく早く医療機関を受診する
    痛みを一刻も早く改善するためには、医師の診察を受けて治療を受けることが一番です。

痛風発作時にやってはいけないこと

痛風による発作は、体内に溜まった尿酸結晶を白血球が攻撃することで発生します。攻撃している間は激しい炎症反応が続くため、患部が腫れたり、熱を帯びたりします。また、血行が促進するほど炎症反応が強まるため、以下のような行動は避けるようにしてください。

  • 患部をマッサージする
  • お風呂に入る
  • 飲酒をする
  • アスピリン系の鎮痛薬を飲む

痛風の腫れがひかないときは要注意!

長期間、腫れが続く場合は痛風結節の可能性があります。

患部にコブのような感触がある場合

関節に沈着している尿酸結晶が増大して炎症細胞を含む様々な細胞が集簇した状態を「痛風結節」と呼びます。結節ができはじめの頃は、ただ腫れているだけのように感じますが、触ると皮膚の下に硬い感触があります。患部に硬い感触がある場合は、痛風結節の可能性があり、そのまま放置しておくて腫れが続きます。

そして症状が進行すると、コブが徐々に関節や骨を圧迫していき、最悪の場合には関節の変形により曲げられなくなることもあり、とても危険です。このように、痛風の病気が進行して尿酸結晶が結節化する病状を「慢性痛風期」といいます。

コブはないが腫れがひかない場合

患部に触ってもコブのような硬い感触がない場合は、白血球による尿酸結晶への攻撃が継続しているだけですので、基本的には心配する必要はありません。炎症をなるべく抑えたい場合には、冷やしたタオルなどで患部を冷やすことで鎮静化できます。

おわりに:痛風の正しい対処法を知っておこう

痛風の発作が初めて起こったときには、あまりの激痛にとても不安になるものです。そのため、事前に対処法や予防法を知っておくことが大切です。病院に行く前の対処法としては、まず患部を冷やして安静にしておきましょう。ある程度動けるようであれば医療機関で診察を受けましょう。

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