運動靴やトレーニングシューズの選び方決定版!競技別のポイントとは

2017/3/22 記事改定日: 2018/2/15
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三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

運動靴やトレーニングシューズは、正しく選ばないとパフォーマンスが下がるだけでなく大きなケガの原因になることがあります。そして、テニスシューズやランニングシューズ、サッカーシューズなど、その競技専用の靴を使うことも大切です。
この記事では、運動靴やトレーニングシューズの正しい選び方を競技別で紹介していきます。

靴選びの重要性

安全に運動するためには「運動靴選び」が一番大事だといっても過言ではないでしょう。
運動靴にはさまざまな種類があり、どのように足を保護してくれるか、どのようにパフォーマンスを上げてくれるかは、それぞれで大きく異なってきます。
状況にあわせた正しいシューズを使用していないと、腰や膝を痛めたり、アキレス腱が切れたり、ひどいマメができてしまうおそれがあるのです。ジョギングシューズでサッカーやテニスをしたり、室内用シューズで屋外のスポーツをすることはやめましょう。

でも、スポーツをしている人の多くが、正しい運動靴を履いていないといわれています。ケガを防止するためにも、運動の成績をよくするためにも、もっとシューズ選びを重視するようにしています。

下記で正しい運動靴(シューズ)の選び方を競技ごとに紹介していくので参考にしてください。

サッカーシューズ(スパイク)はグラウンドの種類によって使い分けよう

サッカーは、足にかなりの負担がかかるスポーツです。そのため、足に合っていないシューズ(スパイク)を履いていると様々な足のトラブルの原因になります。
実際、サッカー経験のある人は、マメや巻き爪、膝や足首のケガに悩まされたことがあるのではないでしょうか。

スパイクは、足にきちんとあうサイズを選ぶことはもちろんですが、練習で使うグラウンド(コート)の種類によって使い分けることも重要です。

土のコート

日本のグラウンドはまだ土のところが多いので、学校の部活でサッカーをしている人はHGタイプのシューズを選ぶことが多くなるでしょう。
HGタイプのスパイクは短めで大きい固定式スタッド(シューズのスパイク部分のこと)が使われていて、グリップが強く耐衝撃性も優れています。

芝(天然芝、人工芝)

長さが短めの天然芝はFG、長めの天然芝はSGタイプを選ぶようにしましょう。毛足が長い人工芝ではAGタイプを選ぶのが一般的です。また、土のコートから天然芝、人工芝まで適応しているTFタイプは、耐久性が高いため練習用として広く使われています。

インドアコート(室内コート)

室内のコートでは、ICもしくはINと書かれたゴム素材のフラットタイプのシューズを使いましょう。室内コート以外にも、アスファルトで舗装されたスペースでも使うことができます。

テニスシューズもコートの種類にあわせて選ぶのがポイント

テニスは横の移動が多いため、ランニングシューズよりも重くて硬く、急に止まったり、急に動いたりしても大丈夫なように設計されています。ランニングシューズでテニスをしている人もいるかもしれませんが、競技中のケガにつながるので早めにテニスシューズをそろえるようにしましょう。また、靴底が減りやすいのでシューズは定期的に交換するようにしてください。

オムニ・クレー用、カーペットコート用を使い分けよう

テニスコートには、砂入り人工芝の「オムニコート」、土の「クレイコート」、セメントやアスファルトを合成樹脂でコーティングした「ハードコート」、インドアのテニスコートで使われている「カーペットコート」があります。
それぞれ特性が大きく違うため、コートにあわせた専用のシューズを使うようにしましょう。
どのコートでも使える「オールコート用」のシューズもありますが、人によっては引っかかりを強く感じる場合があるといわれているので、使ってみて違和感がある場合は使わないようにしましょう。

スタジオで使うフィットネスシューズはホールド力が高いものを

エアロビクスやダンスなど、フィットネスジムのスタジオエクササイズで使うシューズはホールド力とグリップ力が高いものを選ぶようにしましょう。ダンスシューズなど、スキール音(床とこすれてキュッキュッとなる音)が鳴るシューズを選ぶことをおすすめします。もちろん、サイズがぴったりなもので、柔軟性とクッション性が高いことも重要です。

ファッション性が高いデザインのものを選びたいところですが、エチケットとして靴底の素材はヒールマーク(靴底が床とこすれてつく靴跡)がつかないものを選ぶようにしましょう。

ランニングシューズは特にサイズが重要。目的別での使い分けも大切

ランニングシューズは「自分にあうサイズを選ぶ」ことが特に重要です。足の幅や指の形にあっているか、つま先に1cm程度の余裕があるか、土踏まず(アーチ)の位置はずれていないか、足の甲がゆるかったり締め付けすぎていないかなど、細かくチェックして選びましょう。
また、午前中よりも午後のほうが足のサイズが大きくなるので、午後にシューズを選びに行くことをおすすめします。

その他、練習用のもの、レース用のもの、中距離用、長距離用で特徴が変わってくるので、ショップスタッフと相談しながら、慎重に選ぶようにしましょう。

ウォーキングシューズはランニングシューズと特性が違うので兼用はNG

ウォーキングシューズとランニングシューズの違いのひとつは踵部分のクッション性です。歩くときは踵から着地して小指側を通り、最後は親指で蹴りだすように重心が移動していきます。そのため、歩くときと走るときとでは足への負担のかかり方が違うのです。
サイズの確認の仕方はランニングシューズと共通していますが、ランニングシューズを履いてウォーキングをすることは体を痛める可能性があるのでおすすめしません。

山登りのための靴(登山靴・トレッキングシューズ)はゆとりがあるサイズを

登山靴(マウンテニングシューズやハイキングシューズ、トレッキングシューズなど)を選ぶときは、一般的に1cm程度余裕があるものを選ぶほうがいいといわれています。「登山用の靴下を履いた状態」で、つま先が靴の先端に触れるまで足を入れ、踵に指1本分のゆとりがあるものを選ぶようにしましょう。
きちんと足の甲や踵はホールドされているものでなければいけませんが、くるぶしが当たったり甲を締めつけたりしないかを、靴を履いた状態で歩きながらきちんと確認してください。

また、里山などの低山はミドルカット、2000m程度の山はライトタイプのハイカット、高山や岩場などはハードタイプのハイカットを履くことが推奨されているので、登る山の環境にあわせて履き分けるようにしましょう。

バスケットボールシューズはポジション別で選び方が違う

バスケットボールシューズを選ぶときも、他のシューズと同じようにきちんと合うサイズのものを選ぶようにしましょう。
つま先は1cmほど余裕があり、アーチの位置と踵がフィットしていることを確認してください。

また、ガードは軽量性・屈曲性・クッション性を重視、フォワードは軽量性とグリップ力を重視、センターは耐久性、安定性、クッション性を重視するなど、ポジションごとでもシューズの選び方が変わってきます。
ショップスタッフと相談しながら、自分のポジションやプレースタイルにあったものを選びましょう。

子供に大きめサイズを選んでもいいの?

成長期の子供は足もすぐ大きくなってしまうので、少し大きめのサイズの運動靴を買ってあげたいと考える人もいるでしょうが、大きいサイズの靴を履いて運動すると足をとられてケガをしてしまったり、靴ずれやマメができやすくなってしまいます。
また、買ったばかりだからと小さいサイズの靴を履き続けてしまうと、子供の足の発育を阻害する可能性があります。
3か月から4か月間隔を目安にサイズを確認し、常にサイズがあった運動靴を履かせるようにしましょう。

おわりに:運動靴やトレーニングシューズは足のサイズと目的にあったものを選ぼう

運動をするときは、ケガが起きないように自分の足にあったサイズのシューズを選ぶようにしましょう。また、競技別、ポジション別、目的別でシューズに求められる性能が変わってきます。ショップスタッフと相談しながら用途にあった靴を選ぶようにしてください。

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