二日酔いの頭痛にロキソニン®を飲んでもいいの?

2018/6/15 記事改定日: 2019/3/7
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

頭痛がひどいときに、ロキソニン®やバファリンを飲んだことのある方は多いでしょう。では、二日酔いによる頭痛にも、これらの薬は効くのでしょうか?服薬に伴うリスクも併せて解説します。

二日酔いの頭痛にロキソニン®を使ってもいい?

ロキソニン®は、鎮痛作用のあるロキソプロフェンナトリウム水和物を主成分とする「鎮痛薬」で、二日酔いによる頭痛にも効果を発揮することがあります。
しかし、ロキソニン®やロキソニンS®は第一類医薬品に指定されており、得られる鎮痛作用が大きい反面、副作用も大きいというデメリットがあります。

そもそも薬は服用後、肝臓で代謝されるのですが、二日酔いのときの肝臓はすでにアルコールの分解で疲弊しているため、服薬はさらなる負担となります。
また、ロキソニン®の副作用として胃痛や吐き気などの消化器症状があるのですが、飲酒後の胃腸はアルコールの影響ですでに荒れているため、副作用が出やすくなる恐れもあります。
つまり、「二日酔いの頭痛」に関しては、吐き気などの胃腸症状をひどくしてしまう可能性があるので、胃腸症状がある人にはあまりおすすめできません。

なお、ロキソニンS®は胃への負担が少ないように作られてはいますが、胃粘膜への負担を減らすため、空腹時の服薬は避けるようにしてください。

二日酔いの頭痛に、バファリン®︎やカロナール®はNG!?

頭痛薬として有名なバファリン®︎シリーズですが、種類によって成分が異なる点に注意が必要です。

例えば、バファリン®︎Aの主成分であるアセチルサリチル酸(アスピリン)は、二日酔いによる頭痛に効果を発揮しやすいといわれています。しかし、喘息持ちの人が飲むと発作を起こす危険性があったり、アスピリンは胃を荒らす作用が比較的強いというデメリットがあります。

また、バファリン®︎プレミアムやバファリンルナ®︎iは、イブプロフェンとアセトアミノフェンを主成分としていますが、アセトアミノフェンはお酒と一緒に飲むと、肝臓への負担が大きくなるといわれています。この点から、飲酒後に頭痛が起きたときに飲む薬としてはおすすめできません。
このほかに、カロナール®やタイレノール®も、アセトアミノフェンを主成分として作られているため、同様に飲酒後の服薬にはリスクが伴います。

そもそも、二日酔いの頭痛に鎮痛薬は効かない?

二日酔いによる頭痛は基本的に、体内でアルコールを分解したときに生じる「アセトアルデヒド」という物質が、脳の血管の周囲の神経を刺激するために起こります。これはお酒を飲んでいないときの頭痛とは異なる発生メカニズムなので、「鎮痛薬を飲んでも効果が得られない」とする意見もあります。

ただ、ご紹介したロキソニン®やバファリン®︎A、イブプロフェン配合の頭痛薬、五苓散(ごれいさん)という漢方薬などで鎮痛効果が得られる側面もあるので、どうしても頭痛が辛いときには頼ってみるのも手です。

二日酔いの頭痛と生理痛が同時に…薬を飲んでもいい?

鎮痛薬の種類によりますが、基本的には飲酒直後の服薬は控えましょう。先ほどもお伝えした通り、アルコールと薬はいずれも胃や肝臓に負担をかけ、併用すると胃を荒らしたり、肝機能障害を引き起こしたりする可能性があります。どうしても痛みが辛い場合は、飲酒から3時間経ってから服薬するようにしてください。

二日酔いの頭痛は、どうやって対処すればいいの?

二日酔いで頭痛は体内に蓄積した「アセトアルデヒド」が原因と考えられています。
このため、二日酔いの頭痛を改善するには、電解質が多く含まれた水分をできるだけ多く摂って、アセトアルデヒドの排出を促すことが大切です。
また、頭痛がひどい場合には無理をせずに横になり、ゆっくり休んだり眠ったりするのも有用です。ズキズキ痛むときは、痛む部位をタオルなどで冷やすと軽減できることがあります。

おわりに:安易な服薬はNG。胃や肝臓の負担になることも

二日酔いによる頭痛は、市販の頭痛薬で緩和できることがありますが、すでにアルコールの処理で疲弊している胃や肝臓にとって、服薬はさらなる負担となるのも事実です。そもそも二日酔いにならないように、飲酒量に気をつけたり、こまめに水分補給をしたりして、未然に頭痛を防ぎましょう。

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