記事監修医師
川崎たにぐち皮膚科、院長
身近な害虫「ダニ」。寝ている間などに刺されたことのある方は多いかと思いますが、「そもそもダニ刺されの特徴がわからない」という方も少なくないようです。そこで今回は、ダニ刺されによるかゆみやかゆみ以外の特徴、有効なダニ対策などを詳しくご紹介していきます。
ダニ刺されの代表的な症状がかゆみですが、そのほかの虫刺されと違い、以下のような特徴があります。
ダニ刺されのもう一つの特徴が、刺された部分にできる、しこりのある赤いブツブツです。発疹の大きさは数mm〜2cm程度と小さく、かゆみを伴います。
また、お腹から太もも、脇腹から二の腕など、皮膚が柔らかく服に覆われている部分が刺されることが多いのも、ダニ刺されの特徴です。
ただし、ダニ刺されの場合、ブツブツやかゆみができるのは基本的に刺された場所のみです。広範囲でかゆみや湿疹などの症状が現れている場合は、別の疾患の可能性があるので皮膚科を受診しましょう。
ダニ刺されによるかゆみやブツブツを解消するには、そもそも室内のダニを繁殖させないことが重要です。そこで有効な対策をいくつかご紹介します。
家の中のダニは高温多湿の環境を好みます。こまめに換気をしたり、除湿機をかけたりしましょう。
布団やカーペット、クッションなどはダニの典型的な住処です。気温の高い晴れた日には、半日かけて天日干しするようにしましょう。
定期的に寝具の丸洗いをしたり、ソファーに掃除機をかけたりしましょう。
ダニは布団やカーペット、絨毯、畳、家具の裏など、湿気がこもりやすい場所を好みます。また、キッチンに潜むコナダニやチリダニ、床に落ちているフケや食べこぼしなどを餌にして生きています。部屋の掃除をこまめに行うことが重要です。
布団などに入れるダニ捕りマットを使ったり、ダニが多すぎる場合は部屋用の燻煙殺虫剤を使ったりするのも手です。
先述のイエダニはネズミに寄生するので、特に古い家屋に住んでいる方はネズミの駆除をすることをおすすめします。
脇腹や太ももなどにプツッと赤い丘疹ができており、かゆみが持続する場合は、ダニ刺されの可能性があります。部屋の衛生環境を整えることが一番のダニ対策となるので、こまめな掃除や寝具の洗濯などを習慣化させましょう。
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