禁煙すると太るのはなぜ?太らずに禁煙実現!

2017/1/16

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

散歩や階段の昇り降りで息が切れない、息がヤニくさくない、体臭も悪臭にならないなど、禁煙することのメリットはたくさんあります。特に健康上のメリットは計りしれません。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

禁煙と体重の関係

禁煙するとき、体重が増えることを心配する人は少なくありません。しかし、体重の増加を最小限に抑える方法があります。これから、紹介していきます。

なぜ禁煙すると体重が増えるのか?

主な理由として、以下のものが挙げられます。
・喫煙は代謝のスピードを上げ、カロリーを素早く燃焼するため
・喫煙が食欲を抑えるため
・禁煙すると食べ物の風味が良くなり、甘いものを食べたくなるため
・ニコチンの離脱症状と空腹感を取り違えるため
・ニコチンの誘惑から気をそらすために食べるため
・「口が寂しい」意識から、何か食べて口を満たすため

どうすれば禁煙時の体重増加を防ぐことができますか

定期的に運動して代謝を高めるようにしましょう。

電車一駅分歩いたり、エレベーターではなく階段を使ったり、ジムのクラスに参加したり、地元のスポーツセンターで行ったりして運動してください。手元に健康的なおやつを置いておきます。空腹や「口の寂しさ」を抑えることができます。ナッツやドライフルーツ、新鮮なフルーツ、野菜スティックが理想的です。

基礎代謝が安定するまで、食べる量を少なくしましょう。

食後、神経は満腹感を感じるまでに20分かかります。食後に休憩したり、散歩して、食後に30分経ってから空腹かどうか確認します。まだ空腹であれば、果物・野菜を食べてください。
食べ物をよく噛んで、一口ずつ味わってください。 食べ物がおいしいからといって、たくさん食べていいというわけではありません。よく噛むことで満腹中枢は刺激されます。

早く食べ終えようとしないでください。

「早食い」は、食欲を増進させます。よく噛むことを意識してください。

体重増加を避けるための運動

禁煙すると、カラダはゆっくりとカロリーを消費するようになります。そのため、タバコを吸っていたときほど食べなかったとしても、体重が増えることがあります。しかし、活発に運動することで、体重増加はコントロールできます。
定期的に運動することは、カロリーを燃焼させ、禁煙による体重増加を約半分程度に抑えるだけでなく、タバコへの欲望も抑えてくれます。ウォーキング、水泳、サイクリングといった適度な負荷の有酸素運動が150分(2.5時間)できればベストです。とはいえ、多忙な現代人には無理な数字なのが現実。
2週間に1度くらい、取り組んでみてください。リフレッシュ効果も絶大です。

体重増加を防ぐために禁煙補助薬品を使う

ニコチン置換療法やZyban(ブプロピオン)やChampix(バレニクリン)といった禁煙補助薬品は、禁煙が成功する可能性を上げるだけでなく、体重増加の可能性を少なくするのに役立ちます。
薬の効果で、ニコチンに対する欲求が小さくなればなるほど、ダイエットに意識を向けるのが楽になります。

禁煙中の食事に気をつける

禁煙で大切なことは、やり遂げることです。禁煙とダイエットの同時進行は負担が大きいと思うのあれば、まず最初に禁煙を成功させてから、ダイエットに取り組みましょう。
体重増加が極度に嫌であれば、医師や栄養士に相談して、自分のニーズに合ったダイエットプランを作成してもらってください。プライベートプランは、現在の体重や年齢、性別、活動量に基づき、どれくらい食べればよいかを綿密に精査し、禁煙中の体重増加に歯止めをかけます。

おわりに

以前にも禁煙しようとして、うまくいかなかったことがあるかもしれませんが、あきらめるのは絶対ダメ!
失敗体験から気づいたことを振り返り、前向きに考えましょう。今回こそ禁煙成功!プラス、太ることなしで!

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